松本人志発言にネット大揺れ!硫化水素自殺「俺はええねん」
ダウンタウンの松本人志(44)がパーソナリティーを務めるTOKYO FM系「放送室」(土曜深2・0)での発言を巡り、インターネット上で騒動が起こっていることが12日、分かった。
ニュースサイトの「J−CASTニュース」が、10日放送分で松本が硫化水素自殺について「そんなアホが死んだら別に俺はええねんけど」と発言しネット上で騒動になっている、などと報道したもの。
TOKYO FMによると、松本はこの発言に続けて、自殺する行為自体がばかげている、という趣旨の話をしており、同局は「発言の一部だけを取り上げ、ねじ曲げられて報道されています。局には発言についての抗議はない」と困惑。松本の所属事務所の吉本興業も「硫化水素自殺についての『死んだらアカン』という命の尊さを訴えている松本の意見表明だと思います。騒動報道についてはコメントすることはない」としている。
サンスポ 08年5月13日
これ、違いますよね?
2ちゃんねるを見ればわかりますが、実際のところは、J-CASTニュースが「ネットで話題になってる!」とあおりを入れたことに対して、「それ違うだろ」と騒いでいるわけで、正確には ―
「『松本人志発言にネット大揺れ!』という報道にネット大揺れ!」
という感じです。
昨夜テレビを見ていたら、「ネットには硫化水素の作り方ビデオもある!」と余計な情報を伝えてネットの危険を印象付けたあとに、キャスターが軽薄な情感をこめて、「死んだらだめだ」と訴えていました。
それに比べれば、「テレビで伝えるな」という彼の主張はまずもって正しいですし、問題とされている「アホは死んだらいい」という発言も、罪がないどころかむしろ、自殺を減らすのに一番有効なのは、自殺者をさげずむ世間の目だという厳しい現実に立脚すれば、毒舌コメディアンならではの自殺防止コメントだともいえます。
2ちゃんねるのスレッドを読んでいると、そういう見方も含めてさまざまな意見が飛び交う中、少なくてもこの件に関していえば、決して盲目的な個人攻撃へと流されているようには見えません。
倖田來未さんの「羊水腐る」発言のように、ネットでは、「問題発言」がだれかの手で拾われて一瞬のうちに広まるようになってきている。
J-CASTニュースはそう書きますが、ネットがそれほど単純かつ引火性の高いものなら、ネットを使ったマーケティングなど簡単なはずです。しかし実際には、ネットでブームを作ろうとしてもなかなか思い通りに火がつきません。
テレビなら、そういうこと簡単なんですけどね。