2008年05月20日

あれのせい、これのせい。

ここ数日更新が怠りがちだったのは、北海道を旅行していたからです。

ぼくは数年前から北海道にはまっていて、安い時期を選んで年に2度は遊びに行きます。レンタカーを借りてあちこち動き回るのですが、よく言われる通り、味オンチのぼくにもわかるくらいに食べ物はうまいし、温泉は豊富だし、自然も農地も雄大。それに本州の都会に比べて人間が穏やかで癒されます。

しかし今回は、やや残念な体験をしました。

まりもで有名なある湖の湖畔にたつホテルの従業員が、こうこぼすのです。

「このあたりは例年より明らかに客が減っている。洞爺湖の方に客を取られているんです」

そう聞いて最初はへえと思いました。サミット会場に選ばれて、北海道だ洞爺湖だと世界に名を広めたところで、北海道は広いですから、洞爺湖から離れた地域では、逆に観光客を取られてしまう結果になるのは十分にありえるはなしです。

ところがそのホテルに一泊して気づいたのは、従業員の対応が、微妙ではありますがどこか表面的で、客への気配りが足りません。そこで、客が減っているそうだがホテルのサービスにも原因があるのではないかと別の従業員に苦言したところ、今度はこう言われました。

「それは違います。まりもはもう飽きられたんです。旭山動物園に客を取られてるんですよ」

このホテルは結構評判がいいので、サービスがイマイチと感じたのは気のせいかとも思っていたのですが、この発言を聞いて確信しました。あれのせい、これのせいと、すべて他次第。もちろん努力だけではどうにもならない現実はあるでしょうが、そういう風に考えてしまうことを、情けないことと感じる姿勢がなければ、客へのサービスがうわべだけを繕ったものになるのも当然です。

その翌日別の街で、つまらないことで絡んできた警官に、そんなに暇ならそこら中にいる危険なクレージー・ドライバーをどうにかしろと定型の嫌味をいうと、待ってましたとばかりにこうこぼされました。

「東京の警視庁には3万人の警察官がいるけれど、北海道はこんなに広いのに1万人しかいない。やりたくてもできないんですよ」

カネがないからできない、人が足りないからできないというのは、典型的なお役人思考で、北海道に限ったことではありません。しかし、前にも後ろにも見渡す限り車が一台も走っていないよく整備された道を走りながら、ホテルで他力本願な態度を見た後にこういうセリフを聞かされると、残念な形でパズルのピースが合ってしまって、北海道が好きなだけに悲しくなります。



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