2008年05月24日

切ない告白

オーストラリアの女性サイトで見つけた、仕事のために不妊を装った女性の告白です。

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わたしの恋愛対象はずっと仕事でしたが、31歳のときに数年間の付き合いを経てすてきな男性と結婚しました。

サムはすぐに子供を欲しがりました。でもその頃わたしは仕事に夢中で、また仕事がうまく行っていたので、何年か待つように彼を説得しました。彼はその後も子供のことを持ち出し、わたしはまだその気になっていなかったものの、やがて子作りを始めることに同意しました。

わたしは葉酸とカルシウムを多く摂り、アルコールをやめました。でもわたしは、密かにピルを飲み続けていました。申し訳ないとは思いましたが、もし今妊娠すれば、仕事を失うことになるからです。そうすることがお互いの幸せのためだと考えていました。それに、その頃わたしはまだ34歳で、子供を持つのは、仕事で成功してからでも遅くないと考えていたのです。

サムは喜びました。彼はわたしたちの「子供」のためにベビー用品を買い始め、どのベビーベッドがいいか、どのチャイルドシートがいいか、どのベビーカートがいいかをリサーチし始めました。私は悪いとは思いましたが、その頃また昇進したこともあり、仕事に没頭することで嘘をついていることを忘れました。

毎月生理が来るたびにサムは落胆し、わたしも落ち込むフリをしました。彼はわたしのために子作りに効くビタミンいっぱいの食事を作り、妊娠しやすくなるというアロマオイルを焚いたりしました。1年ほど「失敗」が続いた後、サムは医者に検査してもらおうと提案しました。わたしは拒みましたが、最後には承諾せざるをえませんでした。

子宝を待ち望むカップルに囲まれて待合室で待つのは、最低の気分でした。わたしは医者に嘘をつき、さまざまなテストを受けました。そして我慢の限界が来ると、サムの前で泣き崩れ、検査を受けるのは屈辱的で、自分が欠陥品のように思えてくると訴えました。わたしは罪の意識でいっぱいでした。サムはいつものように理解があり献身的でした。彼に嘘をつくのは本当につらいことです。

サムはあらゆる手段の「自然治療」にお金をつぎ込む一方で、わたしの仕事はより忙しくなり、わたしたちはストレスからよく喧嘩をするようになりました。サムは、仕事ばかりして体に負担をかけるわたしを責めました。しかしやがてわたしたちはいがみ合うことをやめ、子供を持つことをあきらめるに至りました。

今わたしは46歳で、もう子供は作れそうにありません。友人の子供たちと遊んでいるときのサムの悲しげな表情を見ると心が痛みます。さらに心苦しいのは、子供のいない可愛そうなわたしの夫が、わたしに同情する表情を見せるときです。彼はわたしの罪の苦しみを、彼に子供を与えられなかった苦しみと誤解しているのです。

それほどに大事な仕事などありません。せめてそのことに10年早く気づいていれば。

I faked infertility to keep my career

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