2009年06月11日

ラベル貼り

ワシントンのホロコースト博物館で銃撃事件がありました。

【ワシントン=嶋田昭浩】米首都ワシントン中心部のホロコースト(ナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺)博物館で十日午後(日本時間十一日未明)、ライフル銃を持った男が発砲し、警備員らと銃撃戦になった。撃たれた警備員一人が近くの病院に運ばれたが、死亡。男も重体という。

 現場はホワイトハウスの南約一キロで、ワシントン記念塔のすぐ近く。地元警察署長によると、男は入り口から入館してすぐに発砲したという。同博物館は年間約百七十万人が訪れる名所で、事件当時も観光客らでにぎわっており、一帯は騒然となった。

 米メディアが当局者の話として伝えたところによると、男はメリーランド州に住むジェームズ・フォンブラン容疑者(88)で、白人至上主義者という。連邦捜査局(FBI)は犯行の詳しい動機などを調べている。

 同容疑者が運営するウェブサイトなどによると、第二次大戦で海軍に従軍。反ユダヤ主義の主張を繰り返し、一九八一年に連邦準備制度理事会メンバーの拉致を企てたとして、有罪判決を受けた。現在は著述活動をしているという。

 米CNNテレビは、事件の背景として、同容疑者が「アンネの日記」を偽物と主張し、事件の二日後の十二日が作者のアンネ・フランクの八十回目の誕生日に当たることなどを指摘している。

米ワシントン ホロコースト博物館で銃撃 容疑者、白人主義者


この記事を見て、どういう政治的カテゴリーの人の犯行と思いますか?

極右を連想する人が多いと思います。白人主義者、差別主義者とくれば、極右ですからね。

海外でもそうで、ヨーロッパには、ずばり極右の犯行と伝えている新聞もありますし、アメリカでも、リベラル派の人たちの多くは、極右の犯行だと騒いでいます。

アメリカでは、この4月に、極右の台頭に警鐘を鳴らす報告書を国家安全保障省が出し、それが保守派から大ブーイングを浴びたという経緯がありますから、リベラル派の人たちからすれば、「報告書の言うとおりじゃないか!」というわけです。

しかし面白いのは、アメリカの保守というのは、イスラエル贔屓だったブッシュ前大統領を見てもわかるように、基本的に、イスラム原理主義者に警鐘を鳴らす、親イスラエルということです。

この事件の犯人も、ブッシュ政権を批判し、「ネオコン」を憎悪し、911テロは陰謀だとし、「ユダヤ資本によるグローバリゼーション」に反対していました。

ということは、むしろリベラル派を過激にした極左ということになるわけで、保守の人たちは、「犯人の素性が知れるとともにマスコミの報道が小さくなってきた」と囁いています。

果たして犯人は極右なのでしょうか?極左なのでしょうか?

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