2009年06月16日

誰もが夢中になる巨人戦

巨人戦の視聴率が結構いいようで、日テレでは来期から巨人戦の放送を増やすことを検討しているそうです。

来季は激増の可能性が出てきた地上波 巨人戦中継

かつてはテレビ局のドル箱だった巨人戦中継の視聴率は、2000年代に入って年々下降し、日テレをはじめとするテレビ局は、視聴率のとれない巨人戦をお荷物視し、やがてはコンテンツとして失格の烙印を押して放送を減らしてきました。しかし、BSやNHKに放送させてみると結構いい数字をとるので、やっぱりいけるんじゃね?と、そういう話です。

記事の中では、巨人戦視聴率復活の理由を、「100年に一度といわれる不景気」により、寄り道せずに帰宅する人が増えているせいだと、大手広告代理店のシンクタンクに断言させています。しかし、仮にその通りだとしても、地上波で放送すれば視聴率が上がるとは限りません。

NHKニュースの視聴率がいいからと、民放でゴールデンタイムにニュースを放送しても視聴率はとれませんよね?かわいいだけの女子アナウンサーが司会をし、著名人がしたり顔でコメントをし、視聴者の感性に訴える煽り満点のショーアップされたニュースなど、誰ものぞんでいないからです。むしろ視聴者はそういうコテコテの演出に違和感を感じているからこそ、NHKニュースに逃げているのです。

しかし、テレビ局に煽りはやめられません。なぜならテレビのパワーの源は、大衆を煽る力にこそあるのであって、煽れないテレビ、煽りのないテレビはテレビではないからです。

そもそも、“誰もが夢中になる巨人戦”という、冷静に見れば気味の悪い現象は、そうしたテレビの煽りパワーにより作り出された煽りの結晶、テレビの最高傑作でした。

巨人戦の視聴率下降のそもそもの理由は、テレビの煽りパワーの低下にこそ求められるべきであり、そうしてみると、それを巨人軍のせいにしてお荷物扱いしたり、今また調子よく地上波に戻そうとしている日テレの行動が、いかに的外れかわかると思います。

ほとんど煽りのないNHKやBSで放送すると結構視聴率がとれるからといって、「これを地上波のゴールデンにすえてショーアップすれば、最低20パーは固いぞ!」というのは物事の本質が見えていない旧思考の最たるもので、テレビ放送が、逆に巨人のお荷物になりかねません。

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