2009年08月03日

中国のユニークなアフリカ投資法

アメリカのNPR(公共ラジオ放送)で、中国のアフリカ投資について本を出した著者にインタビューしていました。

Exploring China's Unique Presence In Africa(音声)


ちなみにその本というのはこれです。

China Safari: On the Trail of Beijing's Expansion in Africa

China Safari: On the Trail of Beijing's Expansion in Africa

  • 作者: Serge Michel
  • 出版社/メーカー: Nation Books
  • 発売日: 2009/06/29
  • メディア: ハードカバー




中国のアフリカ投資というのは、今さら言うまでもなく、アフリカの資源を確保するために行われているのですが、その内実についての話をとても興味深く聴きました。

欧米諸国の場合、アフリカにカネを出すときは現金なので、腐敗した権力者たちの懐に消えて、民衆は利益を享受できませんでした。一方中国はインフラ建設に特化し、しかもプロジェクトごとに1万人レベルで労働者まで自国から派遣して、すべて自前でやるといいます。

現地社会から隔絶した「中国人町」を作り、衣食住すべて本国からの持ち出しです。これだと現地にカネは落ちません。しかし下手に現地にカネを落とそうとしたところで、どうせ大半は汚職で失われてしまうだけです。だからアフリカの市井の人たちは、確実にインフラを残してくれる中国に好感を抱いているそうです。

また、人権とか民主主義にこだわる欧米に比べ、実利を追求する中国はイデオロギーに拘らないので、アフリカの独裁者たちから歓迎されているとは良く言われますが、そんな中国の姿勢を歓迎するのは、必ずしも独裁者に限らないようです。

欧米の場合、アフリカとの付き合いは「支援」の側面が強く、だからこそ人権にも拘るのですが、これだとアフリカ諸国は恵んでもらう立場で、欧米と対等ではありません。しかし中国はあくまで自分の利益のために「投資」しているのであって、支援ではありません。そこではアフリカ諸国と中国は対等なビジネスパートナーで、当然ながらアフリカ人は、そういう対等な関係を気分良く感じているのだそうです。

中国は危ない国です。警戒して警戒しすぎることはないと思います。しかし、このように欧米流の教条化したポリティカル・コレクトネスを易々と壊していく様を見ると、時にある種の頼もしささえ感じることがあります。

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