どんな発言をしたのかというと、議員でありながら、「日本車を買いましょう」と、日本車の宣伝をしたのです。
キューナストは日本車に夢中(独語)
発言をしたレナーテ・キューナスト元消費者保護・栄養・農業大臣は、実は2年前にもプリウスの購買を呼びかけて批判されたそうなので、あるいはトヨタの回し者かもしれません。しかしキューナストさんからすれば、「ドイツの自動車メーカーが環境対策に取り組まないので、緑の党としては、そう言うしかない」ということのようです。
そこで今回、キューナストさんが日本車を薦める根拠とした、ドイツ交通クラブ(VCD)の環境に優しい車ランキングを見てみて驚きました。実に1位から6位までを日本車が独占しています。

しかもキューナストさんによれば、「ドイツ車は7位にランクインしているが、それとてツーシーターのスマートだ」ということで、ドイツの自動車産業に警鐘を鳴らしたくなる気持もわかります。
温暖化議論のいかがわしさは別にして、これからの自動車で最も大事なのは燃費です。いろいろとダメダメなこの国ですが、ハイブリッド技術の先行で、ついにあの技術立国ドイツの自動車産業を脅かすところまで来た日本の自動車産業は、素直にすごいと思います。
思い返せば大戦末期、米軍が立案した九州侵攻作戦、「オリンピック作戦」で、上陸予定地点の海岸につけられたコードネームをご存じでしょうか?
「ビューイック」「キャデラック」「シボレー」「クライスラー」「フォード」「ポンティアック」「ロールスロイス」「メルセデス」「パッカード」・・・、上陸予定地点35箇所につけられたのは、すべて自動車の名前でした。

この国は、自動車の国になることを運命づけられていたのかもしれません。