自民・公明連立政権の継続か、民主党を中心とした野党による政権交代か。日本の民主主義にとって歴史的な選択の幕が開く。・・・規制緩和などの政策が家計にもたらした痛みは想像以上だった。・・・バラマキとの批判もある。無原則な財政支出に結びつくのでは問題だ。だが行き過ぎた「市場原理主義」を問い直そうとする動きが政策論争として本格化し始めた。そう前向きにとらえることもできるだろう。 ・・・「 小さな政府」論では将来への不安解消に対処できない。・・・
北海道新聞 8月18日社説 歴史的な選択の幕が開く
30日は仕事なので、一足先に選挙権を使ってきた。区役所の出張所にできたばかりの投票所には絶え間なく人が訪れ、暦が1週繰り上がったかのようだ。昨日の朝日川柳の一句が浮かんだ。〈待ちきれず期日前投票に行く私〉・・・報道に身を置く者にも、この戦後史の山場は勝負時である。久しぶりに、いや初めて「歴史」に関与している感慨を覚える。コラム書きではなく、一人の有権者として。
朝日新聞 天声人語8月24日
時代はどうやら生半可ではない「変革」を促しているようです。政権選択の衆院総選挙へ、あと一週。私たちは歴史的な場面に立ち会おうとしています。・・・伝えられる自民の劣勢は、はたして一時的な民心離反や長期政権への飽きによるものでしょうか。そうではなく自民政治を支えた保守風土の「地殻変動」だとする見方も少なくありません。・・・「日の丸」が民主の党旗へ切り張りされたと麻生首相が声を張り上げても、聴衆の反応がいまひとつなのは、そういうことです。・・・この総選挙をきっかけに、おカミに弱いとされてきた、伝統的な国民性を自ら変える。そして、無責任行政と決別する。そんな歴史的体験を、ぜひ、みんなで共有したいものです。
中日新聞 8月23日社説「歴史的体験を共に 週のはじめに考える」
それにしても、このハシャギようはなんでしょうか?いくら社説とは言っても、党派性むき出しにしすぎです。こういう人たちが作った紙面、番組を、われわれは日々そこに客観性があるものとして読み、聞き、吸収してきたのです。新聞をとらず、テレビもほとんど見ないぼくには、自民と民主の区別もつかないのですが。