2009年09月04日

海外でネタにされまくる次期首相

個人的には、むしろ微笑ましい話だと思います。

妻が金星旅行しようと、前世で日本人のトム・クルーズに出会おうと、「ほー、それは良かったね」と話を聞いてあげられる夫は、包容力に溢れる男です。だいたい妻がどんな人間であろうと、そのことで夫の能力まで疑われるというのは、おかしな話です。

しかしながら世間というのはそういう所で、子供が変だと親も白い目で見られ、配偶者が変だと夫婦共々変だと見られ、しばしばキャリアさえ脅かされます。つまらない風潮ですが、それが現実です。世界のどこでも。

鳩山次期首相の夫人、幸(みゆき)さんのぶっとびぶりが、世界各国で報じられています。それはもう、ありとあらゆる国々のマスコミで大々的に取り上げられ、読者の反応もすごいです。

妻の方が「宇宙人」? 各国メディア、鳩山夫人を紹介

友愛論文もなかなか大きく伝えられましたが、遠い外国の新首相の言葉など、しょせんほとんどの人にとってはどうでもいいことで、反響は一部に限られていました。しかし、宇宙人にさらわれたとか、前世でトム・クルーズに会ったとか語るファーストレディの話は見出しをつけやすく、誰しもの興味を引きます。

ドイツのビルト紙では、「日本のファーストレディ鳩山幸:宇宙人に金星にさらわれた」という見出しでこの話を伝え、ウェブサイトには、今現在で100に迫る次のようなコメントが寄せられています。

これはひどいイメージダウンだ。日本は大変だな。

今日の日経が下がってる理由がわかったよ。

そのまま金星にいた方が良かったかもね!

彼女を地球に返却するとは、宇宙人の趣味は確かだな。

クスリは怖いな。

日本に比べるとドイツはまだ恵まれてるな。

信じられない!この女性を公共の場に出すなんて。

日本の先進技術は宇宙人に授けられていたわけか。

半世紀ぶりに政権交代したら基地外が首相だなんてむごいな。

閣僚候補には精神鑑定を義務づけるべきだ!

Aliens haben mich zur Venus entführt

どこの国のサイトを見ても、反応はこんな感じです。次期ファーストレディによるとんでも発言を、人権的配慮で釈放された異常性欲者による殺人事件と並べて、病んだ世の中を嘆くコラムもありました。ただの笑い話ですませてくれてはいないのです。

アメリカの大統領選では、オバマという政治家を解剖する上で、ミシェル夫人の過去発言が真剣に議論されたものですが、ファーストレディの言動に重きを置く欧米において、この件がもたらしたダメージはバカにできません。

ぼくは鳩山氏の政治姿勢をまるで信用していません。しかしこの件に関しては、妻の言動に注意を怠った危機管理の甘さを批判する気はありません。

政治家の能力はつまらないゴシップではなく、仕事の結果によって計られるべきだ。少しくらい妻がへんてこな方が人生楽しくていいじゃないか!と、政治家として切れ者ぶりを発揮することで、世界に示して欲しいと思うのです。

しかしながら次期首相にそれを期待するのは無茶というもので、むしろ逆になる可能性は極めて高く、そうなれば結局、へんな妻にはへんな夫、へんな首相にはへんな国民と、ケチな世の中の風潮を補強してしまうことになるわけで、それはとても残念なことです。

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