2010年01月30日

TVコメンテーターの鑑としてのモリタク

城繁幸さんが“モリタク”の主張を一刀両断にしていました。そしてこう訴えています。

もしここを見ているテレビ局の人がいるなら、お願いしたいことがある。
あなた方に公共心があるのなら、もうこの男は金輪際使わないで欲しい。
どんなに我々が正論を吐いても、この男はお金儲けのために電波で嘘を撒き散らして
しまう。

元テレビの中の人であるぼくからすると、残念ながらこれは難しい注文です。というのも、森永卓郎氏というのは、非常に優れたテレビコメンテーターだからです。

テレビコメンテーターに欠かせない資質は何か?

それは、人並み外れた叡智ではありません。説得力のある話術ですらありません(あるに越したことはありませんが)。それらしい肩書きと、何よりも「空気を読む力」です。

テレビ番組の制作者は、コメンテーターに含蓄のある言葉を求めているわけではありません。番組における自分の役割を鋭く察知し、番組のパーツであることを常に意識して、それを忠実に演じてくれる人を求めているのです。簡単そうでいて、それのできる人はあまりいません。

事前に作られたVTRを見て相づちを打ち、与えられた時間内でレールから外れずに話を膨らませ、できの悪い構成でもそれを指摘して番組の権威を損なわせるようなことはせず、積極的にサポートして不備をカバーしてくれる・・・森永氏は、最高の番組制作パーツなのです。

でもそれならば、テレビの制作者は、森永氏のような軽薄な人ではなく、空気の読める本物の頭脳を探してくればいいのでは?と思われるかもしれません。しかしすぐれた Thinker の本質は、「王様は裸だ!」と叫べる空気の読めなさにあるのですから、それはなかなか難しい相談です。

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