2012年12月07日

マクドナルドのメニューの穴

マクドナルドが低迷しているそうです。

自分は最近いやにマックづいていて、過去2ヶ月くらい一度もマックに行かなかったのに、先月末から立て続けに3回もマックに通ってしまいました。牛丼もそうですが、ファストフードというのは、美味しい美味しくないの問題ではなく、定期的に無性に食べたくなるものです。

で、味音痴な自分は、その3回とも同じパターンで注文しました。チキンクリスプバーガー、ペッパーレタスバーガー、チョコパイ。それに、どこかで手に入れたタダ券でアイスコーヒーをつけて、ついでにチョコパイはクーポンで値引きしてしめて320円。これでお腹いっぱいです。マクドナルドにすれば困った客なのかもしれません。

巷では、マクドナルドの低迷の理由は、メニューをなくしたからだとか、低価格路線がイカンのだとか、その逆に高すぎるからだとかいろいろ言われています。しかし、いかに庶民向けのファストフードチェーンとは言っても食堂なのですから、売れない理由をマーケティング的に考える前に、まずは「味が悪いのでは?」と考えてほしいものです。

アメリカのファストフードチェーンの王様(と自分では勝手に思っている)タコベルは、2011年に商品表示に偽りがある(使用している肉が偽肉との疑い)として訴えられて、著しく評判を落としたのですが、2012年にV字回復して話題を呼んでいます。

業績回復の理由は新商品で、タコスのシェルにでかいドリトスを使った「ドリトス・ラコス」というやつが大当たりしたのです。1個100円くらいの商品で、自分はまだ食べたことはないのですが、どうやら癖になる味なようで、ツボにはまった人はついドカ食いしてしまうみたいです。体には良くなさそうですが。

日本のマクドナルドも、食堂の原点に帰り、まずはこれぞファストフードという中毒性のある商品開発に力を入れるべきではないでしょうか。そしてその値段は、ずばり190円にすべきです。

というのも、今回マクドナルドに通って、メニューを見てつくづく思ったのですが、マクドナルドの商品ラインナップは妙に歪です。

ボリ価格のセットメニューは無視するとして、単品メニューの品ぞろえがヘンなのです。100円、120円の低価格商品群から、その上の商品がいきなり300円前後にまでジャンプアップしてしまい、中間の200円マックがありません。自動車メーカーのラインナップが、軽自動車と300万円オーバーの車種しかないようなものです。

しかも300円以上の商品を選んでも所詮はファストフードで、100円マック×3のクオリティとクオンティティはありません。300円前後の商品を軸にして空腹を満たそうとすると、無料券でも使わない限り600円超えは確実で、それならお気に入りのラーメン屋で、トロトロチャーシュー入りの工夫をこらした一杯を食うほうが何倍も満足感があります。

もし、100円マックよりボリュームがあり、なおかつパンチのある味の200円マックがあれば、100円マックからアップグレードする客が続出し、またそれ以上の価格帯の商品との間に連続性も生まれると思うのですが…マクドナルドには200円マックを出せない理由でもあるのでしょうか?

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