「ワールドオークション」をめぐっては、グラビア出身の人気女性タレント(35)が2年前、自身のブログに、同サイトを利用して空気清浄機を1080円で落札したと記載していたことが判明。12日付の読売新聞によると、このタレント側は「落札は嘘で、知人から『サイトの運営者から30万円をもらえる。アルバイトをしないか』と誘われた。サイトは利用していない」と警察に説明したという。
有名芸能人が宣伝していた詐欺容疑の「ペニーオークション」
ファンを騙して詐欺サイトに導いていたわけで、しかもこのタレント以外にも多くのタレントたちが「アメブロ」を舞台に犯罪幇助をしていたようで、なんとも哀れな話です。
こういう事件がおきると、必ず規制しろという人が出てきます。しかし自分は規制には反対です。
イギリスのように明確にステマを禁止している国もあります。しかしその効果は疑問視されています。どこまでがステマでなく、どこからがステマなのかは非常に微妙な問題で、その判定はとてもむずかしく、一方で法律の裏をかいくぐるのは簡単だからです。
ネット犯罪をめぐる日本の警察の無能ぶり、あるいは秋元康氏にカモにされる役人たちの体たらくを見れば、役所というものがいかにそうした「創造的な判断」に適していないかわかります。そういうことにかけては役人はプロの広告屋の敵ではなく、本当に悪質なステマは悠々と生き延び、一方で弱い者いじめーー例えば匿名掲示板つぶしの口実に使われたりするが関の山です。
だからステマ対策は規制に頼るのではなく、教育と自警団に任せるべきです。
教育については説明するまでもありません。ステマの被害者を出さないため、ついでに「バカッター」の被害者を出さないため、「情報」科目を新設して、小学校から教えるべきです。「横断歩道を渡るときは、右を見て左を見て、もう一度右を見てから渡りましょう」と子供の頃習うように、この情報戦争時代に、情報との付き合い方を教えずに放り出すのはむごすぎます。
大人の人は、英語の勉強をかねてこの本でも読んで、ステマの怖さを再確認しましょう。少し古い本ですが、世の中がステマに満ちていることがよくわかります。
そして、悪質なステマ業者への罰は、自警団に任せます。炎上も悪いことばかりではありません。悪質なステマを企んだ主犯と、その片棒を担いだタレント、さらには「うちは関係ない」と関与を否定する周辺の組織まで、徹底的に炎上させて、思い知らせてやるのです。
ステマ広告屋にしてみれば、カネとクチでどうにでもなる規制よりも、教育と自警団で対抗された方が100倍怖いのです。