2012年12月17日

小沢一郎は終わるか

今回の選挙には勝者はいない、と言われます。その通りだと思います。しかし敗者はいます。それは民主党であり、未来の党であり、一口で言うなら小沢一郎です。

1980年代の末以来、小沢一郎は日本の政治を動かすキーマンでした。しかし今回の選挙の結果、「維新」と「みんな」が民主の残党と手を組むというバカな選択をしない限り、小沢一郎は政局に何ら関与できない立場に転落しました。過去20年で初めての状況です。

では小沢一郎とは何かと問えば、「反自民」です。1990年代初頭に自民党を飛び出した頃の小沢一郎氏は、外交的にはタカ派であり、また「新自由主義者」でした。しかし小泉政権時代に自民党が自由主義×タカ派に舵を切ると、それまでの姿勢を180度転換して、社民主義的経済政策×ハト派な主張をするようになりました。小沢氏には確固とした政治理念はなく、とにかくただ「反自民」なのです。

あれから20年、小沢一郎は自民党を壊せませんでした。「国土強靭化計画」を掲げた自民党は、20年前の姿そのままです。結果だけを見るならば、小沢一郎の闘争は、サヨク勢力を抱きかかえて自爆するという、わけのわからない終幕を迎えたのです。

もちろん小沢一郎復活の可能性はないわけではありません。サヨクの残党となんとなく組んだまま、「日本改造計画」をポケットに入れてちらつかせれば、維新を抱き込んでの「反自民」再結集はありえないシナリオではありません。

しかし、そんなことをして何になるのでしょうか?今回自民党は、圧勝こそしましたが支持率は落としています。「自民vs反自民」という枠組み自体が意義を失いつつあり、小沢一郎の最大の敗因はそこにこそあるのです。

であるならば、今望まれるているのは、自民でも反自民でもない価値観を持った政党、要するに、「政治理念など二の次で、政局次第でころころと主張を変える野合」ではない集団、マニフェストではなく、イズムを示せる集団ということになります。

その一番の早道は、小沢氏が自民党に復党することです。そのとき小沢一郎という政治システムの本質は誰の眼にも明らかになり、政治は大きく動くに違いないのです。

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