【ワシントン=嶋田昭浩】米首都ワシントン中心部のホロコースト(ナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺)博物館で十日午後(日本時間十一日未明)、ライフル銃を持った男が発砲し、警備員らと銃撃戦になった。撃たれた警備員一人が近くの病院に運ばれたが、死亡。男も重体という。
現場はホワイトハウスの南約一キロで、ワシントン記念塔のすぐ近く。地元警察署長によると、男は入り口から入館してすぐに発砲したという。同博物館は年間約百七十万人が訪れる名所で、事件当時も観光客らでにぎわっており、一帯は騒然となった。
米メディアが当局者の話として伝えたところによると、男はメリーランド州に住むジェームズ・フォンブラン容疑者(88)で、白人至上主義者という。連邦捜査局(FBI)は犯行の詳しい動機などを調べている。
同容疑者が運営するウェブサイトなどによると、第二次大戦で海軍に従軍。反ユダヤ主義の主張を繰り返し、一九八一年に連邦準備制度理事会メンバーの拉致を企てたとして、有罪判決を受けた。現在は著述活動をしているという。
米CNNテレビは、事件の背景として、同容疑者が「アンネの日記」を偽物と主張し、事件の二日後の十二日が作者のアンネ・フランクの八十回目の誕生日に当たることなどを指摘している。
米ワシントン ホロコースト博物館で銃撃 容疑者、白人主義者
この記事を見て、どういう政治的カテゴリーの人の犯行と思いますか?
極右を連想する人が多いと思います。白人主義者、差別主義者とくれば、極右ですからね。
海外でもそうで、ヨーロッパには、ずばり極右の犯行と伝えている新聞もありますし、アメリカでも、リベラル派の人たちの多くは、極右の犯行だと騒いでいます。
アメリカでは、この4月に、極右の台頭に警鐘を鳴らす報告書を国家安全保障省が出し、それが保守派から大ブーイングを浴びたという経緯がありますから、リベラル派の人たちからすれば、「報告書の言うとおりじゃないか!」というわけです。
しかし面白いのは、アメリカの保守というのは、イスラエル贔屓だったブッシュ前大統領を見てもわかるように、基本的に、イスラム原理主義者に警鐘を鳴らす、親イスラエルということです。
この事件の犯人も、ブッシュ政権を批判し、「ネオコン」を憎悪し、911テロは陰謀だとし、「ユダヤ資本によるグローバリゼーション」に反対していました。
ということは、むしろリベラル派を過激にした極左ということになるわけで、保守の人たちは、「犯人の素性が知れるとともにマスコミの報道が小さくなってきた」と囁いています。
果たして犯人は極右なのでしょうか?極左なのでしょうか?
というか世界に対するシナリオ解題が変わった現在では、イデオロギーによる対立って覇権対立を隠す煙幕だったんじゃね?
新しい解題は「何らか原理主義者かどうか?」「行動する(させる)原理主義にどう対応するか?」かね。
アメリカの保守といえば、モンロー主義のような他国への不干渉等の孤立主義が伝統だったような気がします。
ブッシュのような他国への挑戦的な態度、行動は、伝統的なアメリカ保守本流とは違うのでは?
まあさらに問題なのはアメリカでもいろいろ混乱してるラベリングをまた安易に日本に持ち込んで当てはめたがるおばかさぁんが多いことですかね。
それこそ「ネオコン」を「悪の枢軸」と脳内変換して安倍ちゃん麻生ちゃんあたりに貼り付けたり。意味が不明です<一部サヨちゃん
ロン・ポールくらいしか残らないんじゃないでしょうか。
昔の保守派と今の保守派が違うのも当然と思います。
アメリカの場合、共和党、民主党の分類のほうが分かりやすいかも。