5年前の選挙は劇場型と散々批判されましたが、なにはともわれ明確な争点を軸に戦われたあのときと比べると、争点らしい争点もなく、にもかかわらず無闇に「歴史的」とばかり叫ばれる今回は、気味悪ささえ感じます。
こういう事態を見て、「日本のマスコミはひどい」という声があちこちで聞かれます。しかし間違えてはならないのは、どこの国でもマスコミはひどいということです。
例えばジャーナリズム先進国と思われているアメリカ。
アメリカマスコミの情報を間接的に浴びる日本人の多くは、オバマというと頭脳明晰な切れ者というイメージを持っていると思いますが、実は麻生さん顔負けのおバカぶりを何度も発揮しています。
前大戦での日本の降伏を、「ヒロヒトが降伏文書にサインした」と言ってみたり、advice という名詞の綴りを advise と間違えてみたり、オーストリアを訪問したときの演説で「オーストリア語」と言ってみたり、メキシコ大使の前でスペイン語で5月4日と言おうとして、4月4日と何度も繰り返してみたり・・・。
先日アラスカ知事を辞職したペイリンさんに対しては、日本にまでおバカの評判が伝わってくるほどの揚げ足取りをするのに、オバマさんのミスはほとんどスルーするというむごいダブルスタンダードぶりです。
先日タイム誌は、今アメリカで最も信頼あるニュースキャスターは誰かという投票を実施したのですが、1位はなんと、コメディニュースショーの司会者、ジョン・スチュワートでした。
所詮ネット投票ですからこんな結果は何のアテにもなりません。しかし日本人的に驚いてしまうのは、この結果をシャレとして受け取らずに、大まじめに彼を「現代のクロンカイトだ」と呼ぶアメリカ人もとても多いということです。
アメリカのコメディアンというのは日本のお笑い芸人とはぜんぜん違い、たいてい時事問題にものすごく長けていて、それを鋭い風刺で切るところに匠を発揮します。コメディという皮を被って右も左もタブーなしにぶった切るスチュワートさんの番組を、日本の感覚でコメディと捉えると見誤ります。
M・ジャクソンの死亡報道を茶化すジョン・スチュワート
とはいうものの、やはりコメディはコメディ。ギャグをいえば「ワハハー」と笑い声が入る、あくまでフェーク・ニュースショーです。スチュワートさんへの支持は、従来のマスコミニュースに対する批判の裏返しといえます。投票の結果を伝えるハフィントンポストの記事のコメント欄を見ると、「マスコミのニュースに失望している」という声で埋め尽くされています。
こんな投票しなくてもわかってるよ!マスコミはゴミだ。そしてさらにひどいのがそれを気づいていないことだ。
マスコミがジャーナリズムを失わなければ、こんなことにはならなかっただろうね。でも今政治を斬れるのは彼しかいない。マスコミを斬れるのもね。
ニセのニュースマンがマスコミのおしゃべり人形キャスターより信頼があるとは、アメリカのニュース界に対する最高の告発だね。こうしてマスコミのひどさを認識できるのもスチュワートのおかげだよ。
政治を学んでる学生だけど、マスコミのバイアスには閉口してる。スチュワートのショーは毎晩見てるよ。彼は率直でいつも外さないからね。
ジャーナリズムには尊敬に値する知性も技術もプロ意識もない。今のアメリカじゃ何もジャーナリズムに限ったことじゃないけどね。もう60超えてるけど、こんな軽薄な国になるとは予想もしてなかったよ。
64歳のベトナム帰還兵でリベラルだけど、悪趣味なエンターテイメントに堕しているマスコミのニュースは見てられない。スチュワートのショーは一番信頼できるニュースメディアだよ。
69歳だけど同意見。マスコミはニュースと呼ぶのをやめて欲しいね。
とうわけで、マスコミがマスゴミなのは日本だけではなく、世界中そうなのです。日本だけが悪いとなれば、マスコミ構造改革をしたり、ジャーナリズムの倫理を説いたりすれば改善するような気もしてきますが、そうではありません。マスコミというのは、世界のどこでもマスゴミであり、ぼくたちは、そういう厄介者と付き合っていく覚悟を持たなくてはならないのです。
彼は「黒いノムヒョン」だってね。
上手い! 座布団一枚!
トヨタの問題とかもっとタブーに挑戦するメディアとかないのかいな。広告主のご機嫌は取ると・・・
そういう飯を食う種を探し続けるだけの惰性で行くんならどうなるのか分からんな。
しかしブッシュ前大統領もかなり強引なところあったみたいだし・・・
やりすぎたからぶり返したとかそういう感じなんだろうか。
オバマ大統領もなかなか問題ありそうだ。どうすんだと言っても完璧な人間なんざいないわけですし。ま、ノムヒョンさんほど無茶苦茶ではなさそう。
=> 「ゴミはゴミ箱へ」
○なにはともあれ
郵政選挙はそのマスゴミのおかげで勝てたんだからこれで公平ってもんでしょ。
何やってもコイズミ総統マンセーの五年前もよほど気味悪かったけどな。
でもアメリカの民主党って、日本の民主党とは全く違う。
「日本は日本人だけのものじゃない」なんて発言、異常すぎる。
ニュースメディアの偏向
http://www.youtube.com/watch?v=F4MVWL6EjkI
エントリーからずれますが、教育界に蔓延るおかしな平等主義について
9 year old too good for Youth Baseball League in Connecticut
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4462372
「デスパレートな妻たち」の学芸会で「赤ずきんの結末は残酷だから変えるべき」と主張するお母さんの話なんかも、日本の童話の書き換え問題とそっくりで、驚いたものです。
>彼は「黒いノムヒョン」だってね。
だが鳩山は和製ノムヒョンだった。
日米そろってノムヒョンが立った日にはもうね。
草の根的にやってる人はいるんでしょうけど探すのも一苦労です。
ニコニコ動画では以前に一人見かけましたが素人落語だったのでうまい人のを聞いてみたいですね。
youtubeで頑張って探すかなぁ・・。
oreさん
前回のエントリであなたにレスが付いてましたよ。そちらの返信はなさらないんですか?
×5年前
○4年前www
バカいっちゃいけない。
4年前の選挙報道も露骨にミンスマンセー岡田総統マンセーだったろうにw
直前の予測なんざ、ミンスにかなりゲタはかせてただろ?
だからこそ9月11日夜の岡田・菅・鳩の顔は面白かった面白かった。
直後には「小選挙区の民主党の票の合計は自民党のそれを上回っていたニダ!実質勝利していたニダ!これはコイズミのインボウニダ!!」って涙目でわめいててアサヒが垂れ流して報道してただろうが。
忘れたとは言わせねえ。
おっと、コイズミ信者認定には早いぞw
未熟な安倍に雑巾がけやらせずいきなり総理総裁禅譲した、て一点ではコイズミふざけんな、とは思ってるからな。
それこそ福田にでも尻拭いさせときゃよかったんだよ。
総理にする順番をことごとく間違えたとしか言いようがない。
http://www.excite.co.jp/News/society/20090730/Kyodo_OT_CO2009073001000099.html
テレビ朝日、TBSが民主党の抗議に屈伏か?番組中のフリップ使用を禁止。
http://tamtam.livedoor.biz/archives/51214087.html
民主党の政策への批判が強まった途端に、このザマ。自分たちに都合の悪い方式は禁止=「公正を期す」というのが、日本のマスゴミのデフォ。
これなら、同じゴミでも、選択の余地があり、最小限の競争原理と自浄能力が働き、支持政党(者)を明確にして報道しているアメリカの方がかなりマシ。
危なかったよね。
もう少しで三身合体して「大ムヒョン」になる処だったよ。
・・・ノムヒョン、オバヒョン、ハトヒョンの三身合体・・・
見てみたかったかも。何で逝ったんだ、ノムタン!
閑話休題
新聞・テレビを問わず、ニュースの目的というかインセンティブの在り方が「より多くの」購読者や視聴者に読まれることである以上、情報の正しさよりも楽しさが優先される訳で、一種の「ショウ」になってしまうのは宿命でしょう。さらに、スポンサーや広告主が存在する以上、バイアスもかかるわなあ。民放なんか視聴者にはタダで見せてる訳ですし、新聞や公共放送だって受け手の一人一人からは大して金取ってない意識でしょうし。
故に、ニュースの正しさを求める少数の人は「情報の解釈は自前でするから、余計な編集はせずに、生の情報ソースだけくれ!」となる訳ですが、それに応えたとしても、提供する情報の取捨選択や並べ方だけでもバイアスは掛けられますから厄介ですね。
報道側にとって、情報の収集や解釈や分析の正しさがインセンティブになる様な仕組みが出来れば良いのですがね。それらに基づく予想が的中することが評価され高収益に繋がる様な。ギャンブルは無案内なのだが、競馬新聞の業界なんかはそういう仕組みになってるんかねえ。
「呼吸をするように嘘をつく」とはこの事だな。
マスゴミが小泉におべっか使うようになったのは、
郵政選挙での後からだよ。
そりゃあ、選挙の時だけ批判してみたって意味が無いってことですよw
>だが鳩山は和製ノムヒョンだった。
残念ですが一連の発言を聞く限り鳩山はノムヒョン以下かと。
マスコミがどうのこうのいう前に事件の経緯や因果関係すら忘れてる人が多いですね。
アメリカのニュース番組は完全にショーになってますね。うんざりするでしょう。
反日だから困るのでは?
少なくても日本の国益優先するべき。
はじめまして、枯山と申します。
アメリカのコメディというのは侮れないもので、結構物事の本質を抉るところがあるように思います。大変古い映画で恐縮ですが、ハワード・ホークスの『HIS GIRL FRIDAY」(1940年)というコメディ作品で新聞という代物が「ロクデナシ」が「ろくでもない物」を作っているかを面白く描いています。