前回の選挙は、まさに小泉純一郎というカリスマ政治家により作り出されたムードでした。主役と演出は小泉さんで、彼は自分の言葉と行動で人々を酔わせました。
そのときマスコミはどうしたか?マスコミも荷担して煽動したと感じている人は多いと思いますが、総体としてのマスコミは小泉さんを大嫌いでした。マスコミからすれば、小泉さんなど所詮マスコミの力で持ち上げてみたピエロにすぎません。にもかかわらずマスコミの進言に耳を貸そうとせず、内政も外交も、マスコミに根強い左派的価値観を足蹴にし、配下の安倍さんにマスコミ攻撃をさせた男など、サポートするわけはありません。マスコミの内部にいて、「史上最低の総理だ」という罵りを多く聞いたのは、森、小泉、安倍、そして麻生の4人でいい勝負です。
小泉政権の政策を頭で評価して応援していたマスコミ人は、ごく一部にすぎません。その他大勢は、今麻生さんに対してそうしているように、彼を叩き潰そうとしたのです。でも、ダメでした。叩けば叩くほど、叩いた方が醜悪に見えてしまうのです。小泉さんのカリスマと言われる所以です。それどころか、ただ小泉さんについて報道しただけで、彼の個性はどうしようもなく際立ち、見る者にその存在感を印象づけてしまいます。応援など金輪際したくないのに、何をしても宣伝することになってしまうのです。
やがてマスコミは反抗する気力を失い、郵政選挙直後の小泉チルドレン報道などは、見ていて痛々しいほどのおもねりようでした。それはマスコミの敗北宣言で、総体としてのマスコミがあそこまで意志を失い無力化されたのは、少なくてもぼくの知る80年代以降、初めてのことだと思います。
一方今、300議席を超える地滑り的大勝利をしそうな民主党には、小泉さんに比するキャラはいません。鳩山兄?管?岡田?小沢さんは、民主党合流以降マスコミにさんざん持ち上げられてきましたが、鋭いコメントをするわけでもなく、印象的なパフォーマンスをするわけでもなく、基本的に愛されるキャラではありません。党全体としての印象も、若さを前面に押し出すわけでもなく、女性候補を売りにするわけでもなく、タレント候補攻勢をかけるわけでもなく、イメージは中途半端に分散しています。
では政策で勝負しているかといえば、そういうわけでもありません。その政策は、直感に訴えかける輝きもなければ、新しい時代を予感させる新鮮さもなければ、地味ながら味わい深いというわけでもなく、改革路線を踏襲する政策と、かび臭い社会主義的政策と、水と油のような政策のごった煮で、芯のないポピュリズムの最たるものです。ついでに「マニフェスト」もころころ変えて、自ら提案したマニフェスト選挙を骨抜きにする始末です。
民主党という商品は、ほとんど何一つ、消費者を夢中にさせて旋風を巻き起こすような要素を持ちません。本来ならこれは、政権奪取を狙う野党としては致命的な欠陥です。にもかかわらず、郵政選挙なみの、あるいはそれ以上の地滑り的勝利をしかねないというのは異常事態です。そしてそれを可能にしたのは、マスコミの力です。
徹底したネガティブキャンペーンで安倍政権をつぶし、麻生政権に対する生理的嫌悪感を植え付け、「歴史的」をあおり・・・、新聞の一面には連日大きな「政権交代」の隠し文字が躍り、テレビでは、「政権交代」のサブリミナル放送が行われているようなものです。
選挙というものがムードに左右されるのは仕方のないことで、古くはマドンナ旋風が吹き荒れたり、新党ブームに沸いたり、むしろムードに流されない選挙はありませんでした。小泉旋風もムードで、今回もムードです。
しかし特にムード性の強い前回と今回の選挙におけるマスコミの役割は180度違います。4年前の郵政選挙では、マスコミは意志を持たない拡声器にすぎませんでした。しかし今回はマスコミの意志こそすべてであり、個々の政治家や政党など、その駒にすぎません。
今回の選挙の勝者は民主党ではありません。マスコミです。
昨日紹介した朝日新聞の天声人語は、「久しぶりに、いや初めて『歴史』に関与している感慨を覚える」と書いていましたが、恐らくこれは誇張ではなく本音です。今マスコミは、高揚感に浸っているのです。4年前の雪辱を果たし、自らのペンとカメラで民心を操り、うだつの上がらない政党に大勝利をもたらした自らの力に酔いしれているのです。
インターネットに押されているのが明白になり、ビジネスモデルの要たる広告収入が
減少する中で「俺たちは社会の公器だ!第4の権力だ!」という力の誇示というか
確認ができたんですから。
逆に考えればそういうのがバレたときには信用があっという間に崩れ去るんですけど。
労働者イジメとか流石に相当酷い実態が明らかになったではないですか。遠くから見れば、他人事に見ればしょうがないとか言っても当人達からしてみれば死活問題です。
郵政選挙のあった4年前以上にyoutubeをはじめネット情報も動画サイトを含めさらに普及した今、マスコミだけの力でここまで大きくなるとはどうしても思えないのです。ネットの発達はかつてのリベラル派、左派の欺瞞を明らかにするだけではなく右派、保守派の欺瞞も筒抜けにしたのも要因だと思います。だってそうでしょ。石原都知事さんとか週に3回しか仕事にやってこないらしいとか何なんですか。
新銀行東京とか何ですか。
もう済んだとは言わせません。
あんだけ自分勝手に高圧的にモノを言ってきた
人間の言い訳は醜いの一言です。
産経新聞で日本よなんて書いてる場合なのか。
保守派の醜態ここに極まれりですよ。
わずかな一例ですけれども
そういうのに対する怒りも積もりつもってる。
あと郵政選挙後に離党された方々を再び自民党へ
復党させたとか阿部政権での愚行もここに至る大きな原因です。
ただマスコミやメディアの方々は今回も都合の良い事ばかり見てますがそんなに簡単にしゃあしゃあ出来るならとうの昔に自民党がやっているでしょうに。
どうしてこれまでのようなやり方(軍事同盟にせよ何にせよ)を続けてきたか。また続けざる得なかったかこれでもかという程思い知る事になるでしょう。
強いリーダー、他人の意見を取り入れたりすることのない強権的で妥協をしない、惰弱な世間に活を入れてくれる誰かを求めていると言うことはよく判りますね。
しかし、民主主義ですから。多数において打算と妥協が前提とされなければ、マイノリティーの意見は革命的にしか実現できないという事にのみ惹かれてしまう、人々の受け皿としてミンスが機能すると云うことなんでしょうね。
マスコミは囃し立てるのが仕事。どこから金を貰ってか知りませんが。
リベラルでさえ自分の既得権を手放しがたく感じてその確保に汲々としている中で、パーッと夢のような現実が現れるなんて誰も思いもしません。が、理想は欲しい。というか利益かな?
マスコミのこれがインサイダー取引かと思いきや張る相手を間違えた丁半博打でなければいいんですがねぇ・・・。
それにしてもマスコミという村社会の結託の強さって何に由来するのでしょうかねぇ?
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090824ddm012040004000c.html
05年の郵政解散の頃はそれほど酷くなかったと思いますが・・・
テレビは「干からびたチーズと缶ビール」「くノ一」「刺客」などに夢中で、民営化の議論は添え物みたいでしたが、読売新聞は「あの小泉節が戻ってきた!街頭演説には熱心に聞き入る有権者が殺到(上空からの写真付き)」という感じでageムードでしたし。
麻生さんの叩かれぶりはスーパーニュースが自ら解説していたように、森さんの時と似ていますが、20%前後の支持率が芯のように残っているのは、これも時代なんでしょうか。
でも、今回の政権交代祭りは300議席どころじゃないかもしれません。前回出口調査の速報で「自民300」と出た時のキャスターらの「へ?」という顔が忘れられません。
マスコミのサンプルの抽出方法に常に疑問が付きまとう世論調査ですら20%の支持があり、一方でニコニコ動画等のネットの調査では40%近い支持率。単純に折衷的な勘案をしてみても30%弱の支持率があるわけで、まさに右左関係無しに「狂ったような」としか形容できない麻生叩きを一年近く続けてこれだけの芯があるということは、とりもなおさずいかにマスコミの力が低下したかを逆説的に証明してるんじゃないかと思いますね。
とうの昔に朝日新聞、日本経済新聞、読売新聞は結託して「あらたにす」とか作ってますからね。
今、毎日新聞が必死にならざる得ないのも仕方ないのかも。ただ、教育費だの社会保障費だの研究費だの防衛費だのこの日本にはまったく財源がないのに果たしてそれが新聞にやってくる可能性は限りなく低いとしか言いようがないでしょうね。
毎日同様に産経も部数的にしんどい・・・
あとその記事を読む限り公的な監視が必要だとかどうのって書かれてますけれども大してそんな事をしてない毎日新聞に税金を投入する必要があるのだろうか。
毎日新聞には申し訳ないけれども、それなら新聞赤旗の方がよほどその役割を果たしていると思います。
夏も終わりだから寂しいコが多いのかなー?めっさメールくるんだけどwww
・・・で、昨日気づいたんだが8月で会った人数が合計30人を越えてたよ!!Σ( ̄△ ̄;)
1日1人ペースどころじゃねぇなwwwつーかヤりすぎだろ俺wwwww
いや〜ちょっとコレ31日までに1 0 0 マ ソいくんじゃねぇの!?www(σ゚∀゚)σワクワク
http://OmeTroRo.com/Puru/ivsgn15/
なぜか?その理由はおそらく直前に行った世論調査で80%以上が麻生政権の対応を支持すると表明していたからでしょう。
”軍靴の足音が・・・”といつもの調子で書きたくてうずうずしていたはずの朝日新聞も国民の80%以上の支持の前にはそれが逆効果になりかねないことを"以前どこかで"学んでいたのかもしれませんね・・・。
公器という名の"拡声器"を占有し国民を扇動して、その効果を世論調査で確認する。
これのくりかえしで今回は国民の大多数をほぼ思いのままに操れたのだから、それは王様にでもなった気分なのでしょう。
自分達のフィールド(劇場型政治)に引きずり込んでやりこめようとしたのに、逆に小泉さんにやり込められしまった。そのトラウマが強烈に残っているんでしょうね。
表舞台に強い政治家をなめてたんでしょう。実際、そういう政治家は日本では少数だったでしょうし。その結果、表舞台の話題を伝えないという手法でスポイルしたのが今の麻生総理かと。
まあ、だからって業績が回復するとは思えないのは皆さんがおっしゃってる通り。そりゃ公的資金くれというわけですね。
事実を伝えないマスコミの姿勢はまず批判されるべきでしょう。
民主党の政策、実はかなり家計に響くものばかりです。
例えば、「子ども手当」。これは「配偶者控除と扶養控除の廃止」と一緒に行われるので、子どものいない家庭ではかなりの増税。子どもがいても、高校生以上の専業主婦の世帯では、やっぱり増税になるんです。
また、民主党が与党批判の材料にする年金。民主党案だとみんなお給料の15%とられちゃうので、自営業者や農家は保険料大幅アップです。フリーターの私なんか、たぶん生活できません。
あと、与党が批判された「後期高齢者制度」を民主党は「廃止」しようとしています。でもこれを廃止してしまうと日本中の75%もの世帯で保険料の負担が大幅にアップ。
マスコミは民主応援の風を作っていますが、実際のところ・・・考えものです。どうにか、30日にマスコミをぎゃふんと言わせられないかな。
まあ「日本には個人資産が千?百兆円ある」とか言われても、そういうアドバンテージって「相続税ゼロ」でも成り立つ「税源」があって成り立つ話で・・・
与野党とも、形を変えた「バラマキ合戦」ってのは、萎える状況ですね。
日本のマスコミのレベルは本当に低い。報道の自由のない中国やロシア以下だと思う。
弾圧国家のマスコミなら、たとえ報道を規制されても言外の意味で真実を伝えようとすることが良くあるが、この国のマスコミは報道の自由があるにもかかわらず真実を曲解して伝え、それが報道の自由だと主張する・・・
麻生に隙が大きいとか言う人が居ますが、別段麻生が悪いわけではありません。悪いのは発言の一部だけを抽出して、全く異なる意味を持たせて報道するマスコミです。
もっとも、それに踊らされる馬鹿が一番悪いわけではありますが。
はい、工作員総元締めから「調子に乗るなよ手下ども」という引き締め入りました〜
論功行賞が行われるようです。
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090828/elc0908280119000-n1.htm
>昨日紹介した朝日新聞の天声人語は、「久しぶりに、いや初めて『歴史』に関与している感慨を覚える」と書いていましたが、恐らくこれは誇張ではなく本音です。
↑ここ(中略)でなくてもいいと思うんですが、編集の都合かな?
勝利に酔いしれたはいいが、戦利品は何だったんだろう。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201004/2010041601000
>鳩山内閣の支持率が2009年9月の発足からわずか7カ月で23.7%と、「危険水域」とされる20%台に落ち込んだ。
時事世論調査
麻生 鳩山
08/10月 38.6% 09/10月 60.6%
08/11月 38.8% 09/11月 54.4%
08/12月 16.7% 09/12月 46.8%
09/01月 17.8% 10/01月 47.1%
09/02月 16.4% 10/02月 35.7%
09/03月 17.6% 10/03月 30.9%
09/04月 25.2% 10/04月 23.7% ←今ココ
09/05月 26.3%
10月→4月 落差
安倍 51.3→40.6(-10.7)
福田 44.1→27.6(-16.5)
麻生 38.6→25.2(-13.4)
鳩山 60.6→23.7(-36.9)