2009年08月30日

近衛文麿と日本を滅ぼした正義

今回の選挙は、民主党の「歴史的」な勝利となるわけですが、よく考えてみれば自民党の一党支配はすでに1993年に打破され、その後の自民党は社会党と組んだり、自由党と組んだり、公明党と組んだりしてようやく政権運営してきたわけで、今回を歴史的と呼ぶのは誇大広告と言わざるを得ません。

ところで真に歴史的と言える93年の政権交代の主役は、日本新党を立ち上げて新党ブームをを起こした細川護煕氏で、彼はかの近衛文麿の孫でした。そして今回、鳩山由紀夫氏は友愛革命によるアメリカ流グローバリズムの見直しと、東アジア共同体の建設を志していますが、戦前の日本において、「英米の経済帝国主義」に支配された「世界の現状を打破せよ」と率先して主張したのは近衛文麿で、「大東亜新秩序」の建設を国策と規定したのは近衛内閣でした。

当時の日本における進歩派で、東亜同文会の会長を務めて孫文らと親交を結ぶなど親中派であり、毛並みのよい理想家で政治家としての資質に欠けたと言われる近衛と、鳩山氏の共通点は驚くほど多く、近衛文麿のいくつかの論文と、先日世界に発信された鳩山氏の主張を見比べると、時空を超えて現れた同一人物によるものかと見紛うほどです。

fumimaro.jpg


なぜ近衛文麿は蘇るのか?

支那事変の引き金を引いた盧溝橋事件(1937年)時の首相であり、事変を泥沼化させ、八紘一宇による大東亜共栄圏の建設を宣言し、日独伊三国同盟を結び、南部仏印に進駐し、対米交渉を行き詰まらせ、戦後はA級戦犯に指定されて自害した近衛は、一見すると軍国主義の塊のような存在です。

しかし、「英米本位の平和主義を排す(1918年)」「世界の現状を打破せよ(1933年)」等の近衛の論文を読むと、彼は軍国主義者などではさらさらありません。当時の時代的制約を考慮すれば、そこに見いだされるのは、自国中心的な偽善を糾弾し、崇高な正義を説く理想主義者です。第一次大戦終結直後に書かれた「英米本位の平和主義を排す」において、近衛は、日本は利己主義を捨てて人類普遍の真の人道主義を追求すべきと訴えます。

要するに英米の平和主義は現状維持を便利とするものの唱える事なかれ主義にして何ら正義人道と関係なきものなるにかかわらず、・・・英米本位の平和主義にかぶれ国際連盟を天来の福音のごとく渇仰するの態度あるは、実に卑屈千万にして正義人道より観て蛇蝎視すべきものなり。・・・来るべき講和会議において国際平和連盟に加入するにあたり少なくとも日本として主張せざるべからざる先決問題は、経済的帝国主義の排斥と黄白人の無差別的待遇これなり。・・・わが国またよろしくみだりにかの英米本位の平和主義に耳を貸すことなく、真実の意味における正義人道の本旨を体してその主張の貫徹につとむところあらんか。正義の勇士として人類史上とこしえにその光栄を謳われん。

まさに正論です。そして近衛は後々まで、アジアの中の日本として英米の偽善を排して正義を追求すべきと主張し、国民はその言葉に酔い、近衛内閣の発足を新たな時代の幕開けとして大歓迎しました。

対米交渉に失敗して政権を追われた近衛は、戦局悪化後は陸軍悪玉論を展開し始め、戦後もそう主張しました。悪いのは陸軍で、自分は軍の暴走を抑えようとした側なのだというわけです。近衛の性格的な弱さを指摘する声もあり、たぶんそれは嘘ではありません。

しかし、近衛の失敗は陸軍の横暴と性格的な弱さだけにあるのかといえば、そんなことはありません。というより、それで済ませてはいけません。日本を滅ぼした最大の原因は、陸軍の利己的な利益追求よりも、むしろ近衛の持ち出した善悪の物差しとナイーブな理想論、そして激動の時代に、そういう人間を指導者の地位につけたことにこそ求められるべきです。

軍隊というのは、弱い者には威張るけれども、強い者には尻尾を巻いて逃げます。情けないほどの現実主義こそ、軍の本来の行動原理です。東条英機は、首相に就任してから対米開戦を渋りましたが、もし陸軍の横暴だけなら、10倍もの国力差のある巨人に噛みついたりしません。それをさせるのは政治、それも理念に走り現実と乖離した政治です。ナチズムやファシズムはそうした理念であり、日本においてそれを提供したのは、近衛でした。

上の命令や、組織の都合のためにすすんで死を選ぶ人はいません。正義と理想のために、人は死をも怖れぬファナティカルな行動をとるのです。正義や理想を足蹴にして現実しか見ない人間は空虚ですが、現実を蔑ろにして正義や理想しか見ない人間は危険です。そういう人間を政治権力の頂点にすえる国は、地獄を見ます。

60数年前の災難を「悪」のみに探ろうとする限り、近衛文麿は蘇り続けます。そして真顔でこんな風に囁きます。「一つの考えがユートピアにとどまるか、現実となるかは、それを信じる人間の数と実行力にかかっている」

banner_03.gif
この記事へのコメント
近衛内閣のブレーンって確か朝日新聞出身でロシアのスパイがいませんでしたっけ?後に死刑になった筈。
そういう存在が大きかったと思いますが。
Posted by なっとう at 2009年08月30日 13:22
そんなスパイの戯れ言を信用した時点で、ますます近衛はバカだったという結論しか出てこないと思う。
Posted by リンゴ at 2009年08月30日 15:03
よく言われることですが、戦前を完全否定する人達って思想的・政策的にはほぼ100%戦前そのものなんですよね。
反省・反省と言う割には米国との協調を軽視し、半島・大陸に深くかかわろうとする。
反省したらそんな結論にはならないはずなんですが。
彼らの意識では、軍事力を主な手段としていないから全然違う、戦前とは正反対だとでもかんがえてるんでしょうけどね。
Posted by a at 2009年08月30日 15:10
理念先行でいくとろくなことがない。
しかしついちょっと前まで「美しい国とはけしからんうんちゃら」とかほざいてた連中が「福田麻生は理念がないからけしからん」だの「それにひきかえオバマ総統ニムの演説のすばらしいこと(はぁと」とほざくんですから。

まあ鳩山が思ってるほど「友愛」って理念は国民は信じてない、はずだ…
後ろに「(笑)」とか「プゲラ」をつけてるはず、だと思いたい…

>aさん
日本軍をあてにするか人民解放軍をあてにするかの違いでしょうねえ…
実際はアメリカ海軍空軍海兵隊に依存しながらぶつくさ米帝の陰謀でグローバリズムがのさばってうんちゃら、と。
そもそも連中の大好きな中共さまもグローバリズムなかったらここまで調子に乗れなかった、ってことも自覚してるかどうかww


Posted by 鈴木高次 at 2009年08月30日 15:35
>>鈴木高次さん
>まあ鳩山が思ってるほど「友愛」って理念は国民は信じてない、

鳩山自身が「友愛」を解っていないんじゃないのと主張される方もいらっしゃいますね・・・
>鳩山由紀夫氏の奇妙な「友愛」−池田信夫
http://agora-web.jp/archives/731173.html
Posted by 隣国を心配す at 2009年08月30日 16:28
 近衛文麿の孫が細川護煕。
 戦前、統帥権干犯を主張した鳩山一郎の孫が鳩山由紀夫。
 う〜ん。。。

 大久保利通 − 吉田茂 − 麻生太郎。
 日本の世襲政治家も色々、歴史も色々ですかw
Posted by × at 2009年08月30日 17:04
目つきの変さ具合が一緒の人に惹かれる人達がいるんですね。
まるで催眠術をかけられるみたいに。
Posted by zz at 2009年08月30日 17:09
地獄への道は善意でしきつめられている。



こんな言葉があります。
まさにユートピアを作ろうという姿勢にはうんざりですね。

Posted by a at 2009年08月30日 18:16
正義ほど残酷な物は無い

なんて言葉も聞いた事ありますね。
社会に出てから10年程で散々思い知らされましたが、
奇麗事ばかりいう人間に碌な奴はいない、って思ってます。
気づくのが遅いですかね?w
Posted by DOT3 at 2009年08月30日 21:00
行ってきました。投票。

しかし、いざこうなってみるとショックですね。日本はどうしてここまで…とも思うし、郵政の時にしたって今回にしたって、いくら「圧勝」とはいってもこれほどまでに極端な結果がでるなんて、こんな国尋常じゃあないと思う。
郵政の時はまだ案件自体がはっきりしていたので、辛うじて差が開いたのは納得できますが、今回はそういうわけでもないし、ちょっと不健康な印象です。

もっとも、私は政治にもネットにもあまり詳しくはないその辺にごろごろいるマスコミに踊らされがちな人間の一人なので、詳しいことはまるで解りません。こんな選挙おかしいとも思いますが、意外と日本以外の国を見ればこういう極端な選挙結果というのは当たり前なんでしょうか?今までの日本がおかしかっただけ?
それは別にしても、やっぱりどこをどう見ても、民主党にこれだけの支持を集めるほどの実力があるとはどうしても思えません。なので今回の結果が不思議でならない。

とにかく、こうなってしまったからには民主党には死ぬ気で頑張ってもらうしか他にありません…
Posted by na at 2009年08月31日 00:13
>民主党には死ぬ気で頑張ってもらうしか他にありません…

ご勘弁を。
寧ろ何もせずじっとしていて貰いたい。。。
覚悟してましたが、うーむ言葉が出ねえw
Posted by 小野まさ at 2009年08月31日 00:24
これをファッショというなら前回の小泉郵政選挙の方がよっぽどそれっぽかったけど。鳩山に個人的カリスマはないし。
Posted by w at 2009年08月31日 00:26
マスコミが、今回の選挙を『歴史的』とする訳は、自分たちの姿勢が勝利を読んだからですよ。
だから、これは彼らマスコミの勝利宣言なのだと見ています
Posted by 893 at 2009年08月31日 00:43
加藤紘一や安倍晋三がTVで「自民党の基本に立ち返り」だとか「地方重視」とコメントしていたのが気になりますね。
旧い自民政治家にとっては、特に地方での大物の落選が衝撃的なのでしょうが、地方への利益誘導型に回帰していては、大衆が多少冷静になったとしても、もはやせいぜい200議席が良いとこの政党になるでしょう。
今や大衆は、選挙権を仮想敵を作って集中攻撃するための手段として認知してしまったのですから、野党の間にもう少しスマートに操作する方法を研究してもらいたいものです。
Posted by ngmz at 2009年08月31日 00:47
麻生総理がまだ外務大臣だったころに、ライバルはマスコミかなと発言されていたと思う。

そして小泉元首相が勝利した時はマスコミは散々民主に有利な報道をずっとしていた。

別にネットの全てが変わったとは思わないが・・

熱しやすく冷めやすい国民性に変化したということなのだろうか。

公明党が小選挙区でもボロボロとはどういう事なのだろうか。都議選を見ていてもまさかここまでになるとは思わなかった。

調べればいくらでも情報にあふれている時代であるはずなのに、いったいどうしてこうなったのかわっぱり分からない。

マスコミも歴史的と自称しているが・・

100年に一度の不景気が?タイミングが?
これはいったいなんなのか?
Posted by a at 2009年08月31日 01:38
正義という言葉は恐ろしい。愚かな凡夫ということを忘れさせる。
Posted by 権兵衛 at 2009年08月31日 02:18
何も難しく考える事はないと思います。
民主圧勝の鍵は「目先の銭」です。
月額26000円、しかも何の制約もない現ナマの力です。
これが、本来銭以外に何にも興味の無い浅ましい人間の票田を掘り起こしたんです。
自分たちの家計がいくら得か損か、他の事情は興味ありません。

皆さんの周囲は上品な方々が多いのかも知れませんが、私の住む地域と周辺はそういう人間ばかりだから判るんです。
過去に選挙に行った事も無い人までもが、今回は民主に入れると意気込んでいました。

類は友を呼ぶと言いますから、私もその一員なのかもしれませんが、
正直な所、私は今の環境から抜け出したい位です(ちょと愚痴になりました、スミマセン)
Posted by DOT3 at 2009年08月31日 02:20
正義という言葉や理想を追求する素敵な自分に酔いしれて、国益無視の壮絶な自爆テロをするのはまじ勘弁。頼むから損得計算してください。
Posted by b at 2009年08月31日 12:28
いつも思うんだけど、ブログ主さんは
物事を単純化しすぎ。あと、マスコミの
人の特徴かもしれないけど、俺はお前ら
凡人と違って、見えないものが見えるんだ
よぉ、的な賢者ぶりのわりには、言ってる
ことが、全ッ然たいしたことがない。

ナイーブな理想論ばっかり言って成功した
政治家だって、歴史上にはたくさんいますよ。
主義主張は、結局政治家の力量とは別物
だってのが妥当なところだと思うけど、
このブログ主さんのアタマん中では、主張
がダメ→力量がダメの単純お馬鹿の方程式
に変換されてんだよね。

それに、ブログ主さんの大好きだった
安倍元首相だって、主張の視点が違うだけで、
ナイーブな理想論かかげて敗北したことは
一緒。それについてはスルーですか・・・。

まあどうでもいいんだけどね。いくらここ
で指摘しても、ブログ主さんの思考のレベル
があがるわけでもないし、せいぜい頑張って
くださいな。
Posted by ミハイル・B・ソコロフ at 2009年08月31日 12:40
ニコニコ世論調査が議席数をピタリ的中!

     自公 野党他
日テレ  119  361
TBS    117  363
フジ    119  361
テレ朝  129  351
ニコニコ 319  161

選挙結果 140  340


自称ミハイル・B・ソコロフさんは
嫌味の得意な方ですね。
ゲンダイとか読んでる層なんでしょうか。

朝日新聞の書き込み部署でも復活しつつあるのかもしれない。(在宅勤務?)

こんな嫌味な連中ほどきえてなくなるかと思いきや、福田元総理は当選したり。。

ニコニコ動画も・・・うーん。


Posted by t at 2009年08月31日 12:48
嫌味じゃないよ。正直な感想。

もっとも、あなたが嫌味に聞こえるなら
嫌味でも全く構わないけど。

俺が気に入らんのは、ブログ主の主張その
ものではなく(どうでもいい内容だし)、その
主張の土台の浅学さと浅学のわりには「言わ
ざるを得ません」みたいな強烈な断定口調で
書いた文章だよ。

Posted by ミハイル・B・ソコロフ at 2009年08月31日 12:57
>>ナイーブな理想論ばっかり言って成功した
政治家だって、歴史上にはたくさんいますよ



う〜ん、誰?

批判ってすごく大事だけど
具体的に誰がどうなの?
それがないから正直な感想ではなくて
嫌味と皮肉しか感じないし。
申し訳ないけど凄く気持ち悪いわけ。
ネトウヨとこの自称ミハイル・B・ソコロフって
すごくそっくり。
共産党支持したけど民主党支持者ってこんなんしかおらんの?



強烈な断定口調?
「・・言ってる
ことが、全ッ然たいしたことがない。」

たいしたことないのなら別にいいんだ。
具体的にどうたいした事がないんだ。
ものすごく断定口調に思える。

まあ何回でも罵倒してください。

ここのコメント欄に永遠に汚い罵倒を残して下さい。お願いします。

Posted by t at 2009年08月31日 13:08
鳩山と比べるんなら、同じ鳩山(統帥権干犯問題おこして公職追放されたほう)じゃなきゃ、ってことじゃね?
鳩山由紀夫と鳩山一郎の比較論なら見てみたい気がする。
Posted by n at 2009年08月31日 13:14
例えばだ。自国中心のエゴより、他国との
協調や友愛を説くのを理想論で片付けてるけど、
それが本当に理想論かどうかは、その国の
あり方によって違うことが、この人には
全ッ然分かってないんだよね。

例えば、古代ローマ帝国、オーストリア・ハン
ガリー帝国、旧ユーゴスラヴィアみたいな多民
族国家ではどうか。
こっちでは、自国中心主義、国益主義、民族主義
こそが理想論になり、協調や友愛を説くほうが
現実論になる。なぜなら、少なくとも他民族
や他国家との摩擦を避けるほうが争ったり
そこから利を求めたりより現実的だから。

これらの国の為政者は代がかわってもかわって
も、それこそ近衛みたいなことばっかり口では
言っていたよ。ユーゴは実質1代で滅んだけど
な。

あとねー、一応戦前の日本は一応は多民族
だったって事情もこの人はガン無視している。
近衛のメッセージを受け取ったのは誰だと
思う?日本にいる日本人だけじゃないぞ。
まさか、大日本帝国の版図を知らないほどの
バカじゃないだろうな。ブログ主は。

全く浅学もたいがいにせえよ。ほんとに。
Posted by ミハイル・B・ソコロフ at 2009年08月31日 13:14
正しくは…
「アメリカの正義」というか、
「ルーズヴェルト(FDR)の正義が日本を滅ぼした」のでは?

「日本の正義が日本を滅ぼした」というロジックは、
戦う相手が存在しない時…
即ち、戦争ぬきの「自滅」の場合にしか成り立たない。
(従って、表題の主張は政治的レトリックにすぎず、論理的には間違い)

当時、ルーズヴェルトが蒋介石政権を支援しなければ…
大東亜戦争なしで、大東亜共栄圏は成立する勢いでした。

戦争による威嚇で、それを阻止したのがハルノート。

むしろ、大東亜戦争の原因は、アメリカの反日政策では?
(戦後の状況を考えれば、アメリカは日本と戦争する必要はなかった)
Posted by 団塊人 at 2009年08月31日 13:17
>こっちでは、自国中心主義、国益主義、民族主義
>こそが理想論になり、協調や友愛を説くほうが
>現実論になる。なぜなら、少なくとも他民族
>や他国家との摩擦を避けるほうが争ったり
>そこから利を求めたりより現実的だから。

んなことねーよ。
たとえばアメリカや中国やロシアは多民族国家だが、どこも露骨に国益求めてやっていってる。
つーか、国益っていう共通の利益がなきゃ、まとまるもんもまとまらないし。
Posted by n at 2009年08月31日 14:23
なんかoribe氏が安倍元首相には厳しかったことすら知らない人がいるなあ。

自分は今回の選挙は日本におけるヴァイマル共和制の終焉のパロディと捕らえていますが、このまま民主党が従来の主張どおり、日本でしか通用しない論理で国際社会に出て行こうとするなら、最悪枢軸相手にしか同盟を結べなかった外交音痴の大日本帝国の醜悪なるパロディになる可能性も否定できませんね。

もっとも未来は確定していません。
民主が現実的な政治を行う可能性もまだあるわけで、そちらを祈るばかりではありますが。
Posted by ふとん at 2009年08月31日 14:33
>ミハイルさん
ブログ主さんは、戦前も今も日本においては友愛すぎるは理想論、って言ってるだけなんじゃないのかな。
古今東西普遍的に友愛協調路線が理想論なんて、どこに書いてあるんでしょうか?それはこの文章を読んだ上でのあなたの限定解釈なんじゃないでしょうか。

あと、安倍晋三が負けたのは理想論(美しい国wとか)を掲げていた(のを有権者が評価しなかった)からなのかなぁ?その辺の因果の組み立ても気になります。

相手を馬鹿だと決めつけて、一段下から議論を始める人って多いですけど、あまり効率的だとは思えません。数学の話をするのに、いちいち四則演算を知ってるかどうか疑って話し始めるのも馬鹿馬鹿しいじゃないですか。

あと、近衛の件はわかりませんが、
当時の日本が白人帝国主義どもはけしからんというスローガンを掲げたのは、そんなに空想的理想論だとは個人的に思っていません。なかなか上手だったと思います。その点やはり「21箇条要求」は失敗だったと思います。
Posted by ししまい at 2009年08月31日 14:43
>自分は今回の選挙は日本におけるヴァイマル共和制の終焉のパロディと

俺はおフランスの人民戦線政府のパロだと思ってる。
Posted by n at 2009年08月31日 15:13
>戦前も今も日本においては友愛すぎるは理想論

そっちのほうが限定解釈なんではないでしょ
うか。

あと、相手を馬鹿だと決めつけてっていうけど、
少なくとも近衛内閣がどういう内閣だったかは
ちゃんと調べてから書いて欲しいですよね。

>日本を滅ぼした最大の原因は、陸軍の利己的な
>利益追求よりも、むしろ近衛の持ち出した善悪
>の物差しとナイーブな理想論、そして激動の時
>代に、そういう人間を指導者の地位につけたこ
>とにこそ求められるべきです

正直、何言ってんですかこの人、というのが
俺の感想。WW2に至るまでの歴史的な事実を
それなりに把握していれば、こんなバカな
ことは書かない。普通は。近衛自体は現実
と妥協を繰り返すどうしょうもない男で、口
だけの理想主義者と当時から罵られていた。
陸軍強硬主戦派が国民の支持を集めて、
シナ征伐すべしの気運のなかで、近衛の言は
軟弱すぎるってんで批判されたんですよ。不拡大
方針も、現実的ではあったが、当時の国民には
弱腰にしか見えなかった。ンなことも知らない
んですかねえ。このブログ主さんは。

そして、近衛と敗戦までの因果関係を、それは
それはぼかして書いてるけど、多分、それは
ブログ主が「知らない」からでしょ。その間
におきたことを時系列でさ。まあ、ツッコミ
所が多すぎて、ツッコミきれない。

>んなことねーよ。
ある。アメリカのトップなんて年がら年
中ナイーブな理想論と善悪の物差し持ち出して
るだろうが。それについてはどうなんだよ。



Posted by ミハイル・B・ソコロフ at 2009年08月31日 17:33
なんというか、俺は正直このブログはハナで
笑いながら読んでたんだけど、今回はひどい。
ひどすぎるよ。ホント。ツッコミをいれざる
をえない。今回だけは。

まとめると、だいたい3点。

@近衛の説く友愛理想論は、開戦よりずっと
前に弱腰として国民の反発を買ったことを知
らない。今のネットで国益を叫ぶ連中と同次
元の陸軍主戦派の強硬論、要するに、日本が
大陸等に進出して権益を拡大すべしといった
主張に国民の支持が集まった。常識だろこん
なの。

A「ファナティックな理想家がトップに立つと
大惨事がおこるであろう」

→戦国時代に、「俺は毘沙門天の生まれ変わり
で救世主」とか言ってる武将いましたよね。
相当なファナティックな理想家でしたよねえ。
領国の民は、彼のおかげで長いこと戦禍をま
ぬがれて、平穏な日々をおくれたんだけとさ。
めでたしめでたし。
→その武将の次の代のご家老殿も、たいそう
ファナティックな理想家で、勝てるわけない
権力者に「文句があるなら相手してやるから
かかってこいやぁぁ」といった書状送りつけ
ましたよねえ。その後、国はかわりましたけど、
領国の民は、現在でも彼を崇めてますよ。大
惨事?おこってないですねえ。残念ですねえ。

B近衛と鳩山は似てる→これから大惨事?

仮に似てるんだったら、近衛同様、国民の
総スカン食らって退陣ってことになるんじゃ
ないの。その後の大惨事がどういう展開に
なんのかは、俺は分からない。ブログ主が
はっきり書いてくれないから。
Posted by ミハイル・B・ソコロフ at 2009年08月31日 18:44
鳩山論文自体は海外はわからんけど、日本ではほとんど報道されていない
のに等しいので、国内ではかつての大東亜共栄圏ほどの力を持つとは
今の段階では考えにくいだろうと思ってます。

ただし、論文の内容自体は現在のシステムに対する挑戦であること、
4,5百年前はどうだか知りませんがここ百年くらいでみれば、
大東亜共栄圏なり共産主義革命なり大きな理想の名の下に侵略や粛清が
行われ、自他国問わず大きな犠牲が発生する結果に終わることが
多かったことから、今以上に他国が日本を警戒するようになるのは
間違いないと思ってます。
Posted by 名取 at 2009年08月31日 19:54
むう、少し落ち着いてきたよ。
これも「敗戦ショック」って奴かな(笑)。

近衛文麿と鳩山は人間の質が似ている様な気がするけど、彼の党内での立場や、世界や日本の状況、世界における日本の立ち位置が全然違うから、同じ様な状況になるとは思えないですね。
自分の好みとしては、国のトップには頭の切れる悪党を戴きたいものですが致し方なし。当面は見守るしかありません。これからどうなるか、混乱から何が生まれるか少々ワクワクしてもいますね。
支持率が落ちて民主が分裂するが早いか、外国人参政権などを通されるが早いか。

DOT3さん

>本来銭以外に何にも興味の無い浅ましい人間の票田を掘り起こしたんです。

それもありますね。ただ普段から投票に行く様な「良識のあるお上品な人々」が加担しないと有り得ない大差です。そういう人達はソコソコ裕福だと思うので「中学生的な正義感」とか「イベント感覚」とかそんなものもあると思います。
俺が自民を支持するのも、余計な塵を払って本音を剥き出せばカネです。とどのつまり貧乏人や在日外国人に集られるのが嫌だから。これ以上税金毟られて堪るかよとね。皆がオノレの利害を正直に見つめて、されど長期的視野で投票したなら問題は無い・・・というかソレが選挙である筈なのです。
Posted by 小野まさ at 2009年08月31日 20:06
鳩ぽっぽに高邁な理念やら正義があるとは、到底思えまへんけどね。
爺さんと一緒で、「総理大臣になりたい」以外には、何も持ってないと思うな。
で、その場の雰囲気やら思いつきとかで、適当に喋るから、あんな一貫性の無い言動になるわけで。

>>自分は今回の選挙は日本におけるヴァイマル共和制の終焉のパロディと
>俺はおフランスの人民戦線政府のパロだと思ってる。

昭和一桁の日本に一票。

数年後、民主に裏切られたと思っちゃうような人たちの前に、ヒトラーの尻尾みたいなのが現れないことを祈りましょ。
Posted by いかれ帽子屋 at 2009年08月31日 20:58
> ヒトラーの尻尾みたいなのが現れないことを祈りましょ。

総帥が現れたら俺は付いて行くぜ!
ジィィィィーク(ry
Posted by 小野まさ at 2009年08月31日 21:18
今晩放送されたNHKの討論スペシャル「”政権選択”に政治はどう応えるか」の中で自民党の細田幹事長がNYタイムズに掲載された「鳩山論文」について「日米関係の軋轢にならないよう、もっと注意すべきでは?」という趣旨の発言をしたら・・・民主党の岡田幹事長は細田幹事長の発言をさえぎるように、「そんなことありません・・・あれはNYタイムズが引用しただけです・・』という趣旨の発言をしていましたね・・・横で一緒にTVを見ていた妻が「岡田って、いつもこんな風に話をさえぎるのよ・・菅も同じよ・・」って言っていましたね・・・岡田は、晴れがましくも政権与党の幹部に就任するんだから、細田さんのような人の話には真摯に耳を傾けたらと思ったが、まあ、無いものねだりだとも思いましたね・・・。
Posted by 隣国を心配す at 2009年08月31日 21:36
>ジィィィィーク(ry
ジオン!w

小野まささん
>余計な塵を払って本音を剥き出せばカネです。

そういう腹を割った意見は大好きです。
私も所詮は、「日本人」と言う集団の利益≒国益を何故、他国、在日外国人へ、しかも頭下げてまでしてやらんといかんのだ!胸糞悪い、ってのが本音です。目先の利やその場しのぎの投票行動という点にも腹が立ちますしね。

今回、日本では「国益」は票に結びつかないのかと、その点に愕然としました。
全体の懐の利益では興味も示さず、個人の懐の利益なら投票行動を起こす(投票率UP)と言うのも、なんとも浅ましく情けない話だなと思わされた選挙と結果でした(私の周辺だけかも)
Posted by DOT3 at 2009年08月31日 22:14
個人の利益と全体の利益を、天秤にかけた際に前者を優先するなんてのは、至極当然の話じゃないですかね。
そもそも、それを上手くすりあわせて調整するのが、政治の役目ですし。

民主に投票することが、実際に個人の利益に繋がる人がどれだけいるのか、はなはだ疑問ではありますが。

>>ジィィィィーク(ry
>ジオン!w

ホント、冗談で済めば良いんですけどねぇ・・・
Posted by いかれ帽子屋 at 2009年09月01日 01:19
>→戦国時代に、「俺は毘沙門天の生まれ変わり
>で救世主」とか言ってる武将いましたよね。
>相当なファナティックな理想家でしたよねえ。

理想家? 馬鹿も休み休み言いなさい。
超現実主義者ですよ。
現実を見て現実的な政治をしたから事実領民が栄えたんです。
理想だけで生きていけるほどあの時代は甘くありません。

あ、先に言って置きますが、かの第六天魔王とされた武将も
ファナティックどころか冷徹なまでの現実主義者ですから。

あなたは歴史をイデオロギー的に捉えすぎです。
話にならない。
Posted by 平均 at 2009年09月01日 05:59
ここは奇妙に閉された言語空間ですね。雪作戦、ゾルゲ・尾崎、近衛上奏文、支那事変、ヴェナノ文章。
Posted by ムジーク at 2009年09月02日 00:12
「英米本位の平和主義を排す」において、近衛は、日本は利己主義を捨てて人類普遍の真の人道主義を追求すべき。

 わが国またよろしくみだりにかの英米本位の平和主義に耳を貸すことなく、真実の意味における正義人道の本旨を体してその主張の貫徹につとむところあらんか。正義の勇士として人類史上とこしえにその光栄を謳われん。

 アジアの中の日本、悪いのは陸軍で、自分は軍の暴走を抑えようとした側。

 文章の意味もわからないような変なコメントがいっぱい沸いていますが。

 このエントリは全くすばらしい。日本人は戦争への道は軍部の暴走によるものだと常に教えられてきましたが、それは事実ではありません。

 実際には東アジア共同体、大アジア主義という怪物が戦争への道を拓いたのです。

 彼の言う友愛による大アジア主義は中国の横暴によって必ず頓挫します、そうなればアメリカに見捨てられた立場で、日本は再び利権とアジア理想の社会を追いかけて、中国と戦うか、国を投げ出すかの選択を迫られるでしょう。

 そのときアメリカと戦うとした軍の選択は全く正しい。

 この戦いが起こった原因は軍ではなく、アメリカを追い出して大東亜を作ろうという、現実味のない理想主義にこそ戦争の原因があるのです。

 日本人はそれを知らなければ、また同じ間違いを避けられないと思います。

 だから、このエントリは正しい。
Posted by 七誌 at 2009年09月02日 02:27
>→戦国時代に、「俺は毘沙門天の生まれ変わり
>で救世主」とか言ってる武将いましたよね。
>相当なファナティックな理想家でしたよねえ。

たしかに理想家でしたねえ。

東信濃守りきれなかった村上義清を「義」のために助けて越後から攻め入り、川中島で武田信玄をあとちょっとで討ち取るところまで肉薄しながら結局退却しちゃったり(あの戦い自体は今でも勝った負けたがネタになりますが、どう考えても戦略目的達したのは武田でしょう)、「義」のために足利義輝助けるんだと上洛しながら、結局官位と名前もらっただけで帰ってきてあとで松永に将軍様討たれたって聞いて愕然としたり、「義」のために関東管領引き受けて北条を押し返して小田原城包囲しておきながら、結局また帰っちゃったり。

結局理想掲げて日本のためになにかしましたっけ、その大名。
越後は守ったかもしれないけど。

戦国終わらせたのは誰でした??


そういうこと言ってるんですよoribeさんは。
Posted by 鈴木高次 at 2009年09月02日 05:04
>理想家? 馬鹿も休み休み言いなさい。

その言葉、そっくりそのまま返しますよ。
所領が増えるわけでもない、やるだけ無駄
な戦争を、謙信が生涯に何度やったか知って
ますか?それもただ、正義のためというそれ
だけの理由で。謙信は現実主義者の枠には
はめられない。戦で死ぬことはありえない
と信じていて、相当な無茶をやってます。
作戦面でも、謙信自身も。

なんで、所領の民が平穏に暮らせたかといえば
、並外れた戦争の天才だったからとしか
言えない。

自分は政治家の主義主張と力量あるいは業績
は別物だと言いたいだけ。くどいけど、電波な
主張、お花畑な主張をしていても、業績を残し
た政治家なんて、歴史上には山ほどいるんです。
Posted by ミハイル・B・ソコロフ at 2009年09月02日 07:27
>近衛自体は現実と妥協を繰り返すどうしょうもない男で

やっぱりそっくりじゃないですか、鳩山”新総理”と。
今回も、論文が米国で取り上げられた途端、”あれは勝手に引用されたもの”とか言い訳言い出したりヘタれまくりですし(言い訳にしても実際は鳩山事務所が英訳したってものらしいですね)。

一見もっともらしく理念を騙って煽りながら、筋を通す力量もなく国民の梯子を外して窮地に陥らせる。

ほんと、「時空を超えて現れた同一人物によるものかと見紛うほど」ってのは至言です。
Posted by あおい at 2009年09月06日 03:43
ブログを初めて拝見しましたが鋭い指摘ですね。私も、民族派とも言うべき極右側の一部の人たちと同じような危ない胡散臭さを、鳩山氏とその周辺の一部から感じます。(権力を握っただけに余計に危ない)
フランス革命のロベスピエールは、自身は清廉潔白の理想主義者と言われ革命前は死刑廃止論者だったのに、革命後は恐怖政治で同士を次々に断頭台に送り、反対する住民は大虐殺で黙らせたなんてこともありますからね。
Posted by 通りすがり at 2009年10月19日 16:00
確かに近衛が大政翼賛会の独裁政治組織を作ったときその取り巻きが共産主義者で埋められてましたね。実際近衛は東京帝国大学に在籍していたが、京都帝国大学に再入学。京大在学中に菊池教授のマルクス主義に傾倒。昭和6年貴族院、昭和8年貴族院議長となり、その後昭和12年に首相になるのだが、その書記官長がソ連型の政治体制を理想としていた人物であるし、木戸幸一も革新華族といわれ、マルクス主義を標榜としていた人物を政党に起用していましたね。近衛は大政翼賛会の母体となった政党、つまり昭和11年8月に社会大衆党の麻生久が構想していた「大日本党」案を近衛自身が認めていたし、大日本党の党首になってもいいといっていた。しかし10月頃、この「大日本党」構想から撤退。この大日本党の経験を活かし、昭和15年6月に、全政党を解体さして大政翼賛会を結成しましたね。大政翼賛会の発足、いわゆる新体制作りにも尾崎秀実や一条実孝、黒龍会の頭山満や山本英輔海軍大将の三人が参加(昭和12年12月「全国民に告ぐ」)。その資金は風見章が出していた。その他、有馬やソ連崇拝者の片思い、尾崎秀実とか。かなりの数がいてましたね。その後のわが国の進路が大きく傾く。
Posted by ひろやん at 2009年11月20日 14:03
シナ大陸と日本、アメリカの三角関係が非常に重要。
アメリカにも日本と同じようにシナ大陸
における国策なり戦略なりがあったことだろう。
アメリカと中国国民党の結びつきを見るといろいろ
ありそうだ。ソ連や共産党も介入するともうシナ大陸は内乱状態だ。
Posted by 我は海の子 at 2010年01月23日 22:07
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

banner_03.gif
この記事へのTrackBack URL


組閣来たね。
Excerpt: 発表は今夜だが閣僚内定者が出てたのでその感想。   鳩山次期政権の閣僚内定者【一覧表】 (47NEWS)
Weblog: 人生は雨の日ばかりじゃない  Ver.2
Tracked: 2009-09-16 12:44
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。