2人の政策の下敷きになったのは、オーストリア出身の経済学者、フリードリヒ・ハイエクの思想です。その後ハイエクの思想は、西側諸国の政治家、経済学者、思想家に大きな影響を与え、金融危機を体験したにもかかわらず、遅れた欧米では今も信奉されています。
ポーランドのドナルド・トゥスク首相などは、金融危機について聞かれて、「私の立ち位置はハイエクに近い。人工的に作り出されたバブルは必ずはじける。アメリカはケインズ主義的な規制だらけだ」などと答えています。田舎者はこれだから困ります。こんな発言でも感心して受け入れられてしまうところに、欧米の遅れぶりはよく現れています。
欧米の遅れた人々をそこまで虜にするハイエクという人は、第二次大戦中に書かれた「隷属への道」において、ファシズムを社会主義の一形態として批判したパイオニアで、ケインズ流の介入主義は必然的に腐敗し、やがては個人を抑圧する全体主義に至ると説きました。こうした理論はもちろんすべて誤謬であり、今さら証明するまでもありません。
65年前に発表された「隷属への道」において、ハイエクはこんなことを書きました。
計画経済を実施する目的は、人間をただの手段である状態から解放するためとされるが、個々の人々の嗜好を中央で考慮できるわけなどないのだから、現実には個人はより一層ただの手段におとしめられ、権力により押しつけられる「社会福祉」や「共同体の利益」という抽象概念のために使役させられることになる。
ハイエクは、その著書において、なぜそうなるのかを子細に説明しており、読んでいると思わず納得してしまいそうになります。しかし納得してはいけません。
わが国の次期首相は、世界に波紋を投げかけた論文において、上記のハイエクの説を一刀両断にしています。
冷戦後の日本は、アメリカ発のグローバリズムという名の市場原理主義に翻弄されつづけた。至上の価値であるはずの「自由」、その「自由の経済的形式」であ る資本主義が原理的に追求されていくとき、人間は目的ではなく手段におとしめられ、その尊厳を失う。金融危機後の世界で、われわれはこのことに改めて気が 付いた。道義と節度を喪失した金融資本主義、市場至上主義にいかにして歯止めをかけ、国民経済と国民生活を守っていくか。それが今われわれに突きつけられ ている課題である。
・・・現時点においては、「友愛」は、グローバル化する現代資本主義の行き過ぎを正し、伝統の中で培われてきた国民経済との調整を目指す理念と言えよう。それは、市場至上主義から国民の生活や安全を守る政策に転換し、共生の経済社会を建設することを意味する。
65年前に書かれたハイエクの言葉の方が、次期首相の主張に対する返答のように見えるかもしれませんが、そんなバカなことなどあるわけはありません。次期首相の言葉は、国連の場で、必ずや世界の人々の目を開かせることになるはずです。
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私もハイエクが比較的まともだと信じる者ですが、ブログ主の真意を理解できない人々は、意図せずして「自由からの逃走」を進め、結局「隷属への道」を歩むのではないでしょうか。
既にその兆候が見えている昨今、個人的には若干恐怖を覚え始めて日々を暮らしています。政治亡命しないで済む社会が続いて欲しいものです。
鳩山代表 「いいアイデアが浮かんだ。サンダーバード隊のようなものを国連演説に入れたい」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090903-00000088-jij-pol
oribeさんのこの芸風は好きだわ。
ある意味尊敬します(皮肉)。
いくつも失敗例があるのに世界中で同じことを繰り返してます。
ざっと思いつく限りでも、
・ゆとり教育
・移民政策
・政府による大規模な経済・個人資産への介入
・高福祉
まあどうせ「妨害されたからだ。あるいは、失敗したのはあいつらがバカだから、俺たちならうまくやってみせる」とか考えてて、失敗とは認めてないからこそ何度もやっちゃうんでしょうけどね。
あと我国特有のものとしてはアジア主義でしょうか。
これなんかは、そもそも戦前と同じものである事さえ認めないんでしょうね。
わかったりわかんなかったり。
> ・・・・・・・・・・・・・・・・
> by ミツ at 2009年09月03日 21:07
ぜひ、語つていたゞきたい(笑
http://www.youtube.com/watch?v=_dPD_CO8rvQ
鳩山マニアですか。あんた。
名付けて、友愛と共生が領導する大アジア民族社会主義でよろしいでしょうか?
気持ち悪!!!
大東亜友愛圏構想でいいんじゃない?
循環しているんだよ。
そんな大東亜友愛なんて主張していない。
民主党は僕たち日本国民、市民、庶民のともだち
じゃあないものは存在すること自体も
許さないって言っているだけなんだよ。
左右を問わず国民を愚弄してきた政治家、
マスコミも全て対照だ。
ネット右翼から左右に渡って工作いたもの。
それから極右、極左すべて都合の良いことを
ぶちまけて居た者たち全てが友愛精神が
足りないんだ。
このブログはハナで笑いながら読んでいたん
だが、最近のあまりの悪質なデマ・ウソ・
偏向に、ちょっと待て物申す、と言ってるだけ
だ。
だいたい、麻生だって市場原理主義の脱却
とか言ってただろ。市場原理主義って言葉
を使うのは極左なんだよな。ブログ主によれば。
麻生は極左か?なぜ麻生を放置して、鳩山
だけにこだわる。ハイ偏向偏向。
スノッブな感じになっていますよー。
が政治をやると、国民は地獄をみるそうだ。
核保有が国際社会でのプレゼンスを決定する
ことが分かった時点で、非核三原則とかいって
日本は核をもちません!と言った超絶お花畑
な政治家がいた。現実を完全に無視して、核
廃絶というバカな理想をおいかけて、日本の
国際的地位を貶めたわけだ。
まったくどうしょうもうないアホ政治家だっ
たわけだが、当時の日本人はさぞかし生き地獄
を見たんだろうよ。
これはちょっと気持ち悪すぎな文章だな
次期首相の「友愛論文」とは明らかに違うから、アメリカも危機感を持つことは無かった。
http://www.garbagenews.net/archives/497015.html
それをなぜか「証券業者をバカにした」と正反対の言いがかりをつけたマスコミがいて、尻馬に乗った当時の野党幹事長がいたんだけど、誰だったかなあ…
思い出せないなあ…
同一人物?
ミハイルさんとやら、非核三原則を日本が唱えようが日米安保条約がしっかり作動していれば当時の冷戦状態では何とか大丈夫だったことも理解できないんですか?
理想を追い求めるタチの悪い政治家っていうのはね、例にたとえれば軍事的に日本の足腰が弱いのにそれを無視して「日本に駐留するのは第七艦隊だけでいい」とか言っちゃうヒトですよ。
まあいくらなんでもそこまで言ってしまうような無能な政治家なんてさすがに存在しないでしょうが。
というかあなた、理解浅すぎです。
私が「世界が高福祉国家を見捨てるつもりなのか?」と皮肉を書けば国際情勢関係無しに自分の意見しか書かないし、パクス・ロマーナに関しても軍事をまるきり無視している。
他人を浅学だと馬鹿にするならば、まずは自分の思考をまとめることから考えたらいかがでしょうか?
>がしっかり作動していれば当時の冷戦状態で
>は何とか大丈夫だったことも理解できないん
>ですか?
ソ連崩壊後に出てきたソ連側の資料による
と、そうでもなさそうですがね。残念な
ことに。
あと何度もしつこいけど、ブログ主は浅学で
ウソつきなのは事実なんだからしょうがない。
俺に言わないで下さい。
国際金融情勢を簡単にまとめるとこういうこと。
多くの人間が負けたままで賭場を閉鎖すれば
反発が出るのは超当たり前。それだけの話です。
本当に。ブログ主はウソついてるけどね。
極左鳩山に反発する、市場経済肯定派である
大多数の国々って構図をブログ主(バカ)は
無理やりデッチ上げてるけど、そんなもの
存在しないし、そもそも欧州米国では、現在
日本の動向を全く気にしていません。
理念よりは欲望が優先なのはどこの国でも
一緒です。「損を取り戻すまで、賭場を閉める
な」これが、欧州での市場規制反対の本音。
>パクス・ロマーナに関しても軍事をまるきり
>無視している。
無視はしてない。だけど、滅亡に向かうにつ
れて、兵力はどんどん上がっていった事実は
知ってますか?それの意味するところは?
どっかの党首みたいなことするなよ?
書いたのに書いてません言ってませんって見苦しい言い訳。