若者は“テレビ離れ”していない--M1・F1総研の調査で明らかに
レポートによれば、M1層(男性20〜34歳)、F1層(女性20〜34歳)は今でも1日平均2時間半はテレビを見ていて、強い影響を受けているのだそうです。レポートをダウンロードして読みましたが、ふーん、と思いました。
で?
依然としてテレビが絶大な力を持っていることは、誰もが承知しています。人気番組でお得でおいしいと伝えられたレストランには問い合わせの電話が殺到し、健康にいいと伝えられたグッズは店から姿を消します。問題は、その力が昔に比べて落ちているということで、今程度の影響力では、商売にならないということなのです。
M2層(男性35〜49歳)、F2層(女性35歳〜49歳)と比べると、若い人の方がテレビを見ている時間が長いということですが、M2、F2層は一番暇がない年頃ですから、テレビの視聴時間も下がるのは当たり前。この程度の差では、若者に訴求効果があるとはとても言えません。
このレポートのしていることは、例えば先の大戦で日本の敗戦が確実となった1944年に、「日本はアジアの大半を占領しているので、戦争に負けていない」と主張するのと同じことです。
M1・F1総研というのは、電通の子会社のようですが、こんなレポートを大々的にアピールして、しかもそれを5万円超で売ろうというのですから、業界の疲弊は相当なもののようです。
自分の政治観を押しつけようとするのが有りますね。
つまり、CS(顧客満足度の追求)が疎かに
成っているって事で良い広告主のマスコミ離れ
が近年目立って来ている、今日も朝日新聞が
阿含宗の全面広告を掲載した事が話題になって
います。特定の宗教の大々的な広告はかつては
マスコミには載らなかったものですが。
近頃はサラ金、パチンコ屋、怪しげな健康食品
と言った広告主が目立っています。
何れも読者視聴者には(トヨタなどと比べて)
イメージの悪い業種であり、マスコミの権威
も地に堕ちたなあと痛感します┐(´д`)┌ ヤレヤレ
++++++
1月28日にM1・F1総研って会社が「若者におけるテレビの存在価値の考察」って調査レポート出したが、これがあまりに酷い。数字はウソをつくの典型。
趣旨は「若者は“テレビ離れ”していない、むしろ多様な視聴スタイルによって受け入れられている。」、すなわち「テレビは衰退してないから広告4649ね」って事なんだが、かなり恣意的。
根本的には統計上の偏りによる誤差が大きすぎること。1つめは対象が「東京県、神奈川県、千葉県、埼玉県」のM1、M2、F1、F2層のみが対象であること。あまりに地域が狭く偏りすぎ。
問題2つめは、データの偏り。M1とF1層各1000人で、対象層の人口を考えると量的に少なすぎ。で、もっと酷いのはM2とF2層の各200人。誤差ですぐにひっくり返るぐらい少ねぇorz
ちなみにレポートではM1はM2より1日のTV視聴時間が22分長く、F1はF2より10分長いらしい・・・が、このデータで、「M1・F1層はM2・F2層より長くTV見てる」って恥ずかしげも無く言ってしまうってどうよ(^^;
かなり極論だけど、M2層であと800人調査して、その人達の平均視聴時間が前述の200人よりたかだか5分半以上長ければ、結論は逆転する。F2層なら平均視聴時間が2分半以上。
さらに言えば、レポートで「インターネットよりもテレビ番組を見る時間の方が長い」と分析しているが、アンケートの設問をみると「パソコンでインターネットを見る(する)」となってる。ということは「携帯でインターネットを見る(する)」人はデータに存在しない・・・完全に手落ちだろorz
もっといえば、元データは「ヤフーバリューインサイト株式会社」が収拾。で、ここで問題になるのはパソコンと携帯の調査サービスが別になってる。つまり、調査対象は「パソコンを持っていて、ネット環境がある、首都圏のM1・M2・F1・F2層」になる。コレで恣意的じゃないって言うなら大したもんだ(爆)
F1が強くないとまずいのでは…。