2006年08月14日

ぼくたちは孤独ではない

ブログを休止していたこの7ヶ月の間、ぼくはブログの世界をほとんど覗いていませんでした。そして今、久しぶりにブログの世界を巡ってみると、この7ヶ月の間に、わずかにでははあるけれど確実に、以前の無邪気さが薄れ、シリアスな偏狭さの度が増したような気がします。

こんな書き出しをすると勘違いされるかもしれませんが、ぼくは朝日新聞は災害だと思っているし、現在の中国や朝鮮半島に不必要に接近すべきではないと思っているし、首相は堂々と靖国に行けばいいと思っています。しかし、偏狭な国粋主義は確実にこの国から活力を奪い、それこそ今ぼくたちが朝鮮半島に見ているような悲惨な精神的荒廃をもたらすだけです。

ブログの世界を偏狭にしている犯人は、言うまでもなく、朝日新聞を始めとする偏向しているマスコミです。中国や朝鮮半島を利するだけで説得力のない論説ばかり繰り返して、これでは日本のマスコミは外国勢力のコントロール下にあるのではと勘ぐりたくもなります。そして猜疑心は社会を確実に偏狭にし、陰謀論的な煽りに説得力を与えます。

朝日型の論説の問題は、自虐的な点だけではありません。彼らはこの国を自分たちの考える「あるべき方向」に誘導するために、日本とその他の先進国を対置して、日本の異質性を説く論法を多用します。「日本は孤立している」「日本の人権意識は欧米に遅れている」「日本の常識は世界で通用しない」・・・。

日本の異質性を前提としたこの論法は、裏を返せば国粋主義者の選民思想と何ら変わりません。自国の異質性を政治的問題に適用すれば、国粋主義者の偏狭な主張に説得力を与えるだけです。何かと言えば外国人の言葉を引用してこの国を操作しようとする人々は、その論法の非生産性と危険性を認識しているのでしょうか?

もちろん実際には、日本は一部の国々を除いて世界で十二分に理解されているし、日本の社会が特別異質なわけでもありません。国ごとに違いがあるのは当然のことで、どっちが進んでいるとか、どっちが間違っているとかいう問題ではないのです。

そしてもちろん人心を惑わす元凶であるマスコミの左偏向も、この国に特殊な問題ではありません。アメリカもヨーロッパも、まったく同じ病気を抱えています。

先日アメリカのブロガーたちの力で、レバノンでの戦闘におけるロイター通信のねつ造写真の数々が明らかになりました。最近ぼくはテレビや新聞をあまり見ないのでわかりませんが、当然各メディアで大きく報道されたと思いますし、すでにみなさんよくご存じだと思いますが、念のためにそのいくつかを改めて紹介しておきます。


PH2006080900503.jpg

<イスラエルの空爆で炎上するベイルート。左は当初配信された写真で、ブロガーの分析によりフォトショップによる加工であることが判明した。右は本来の写真。

27lebanon_600x370.jpg

空爆による被害者として配信された写真。しかし、倒壊した建物の中にいれば、体は埃だらけのはず。ブロガーのチェックで、「被害者」は他の写真の中で救出作業をしていることが判明。作業中に倒れたのかもしれないが、明らかな印象操作。


ニューヨークタイムズ等の「クオリティペーパー」は、相次いでこうした写真を採用しました。所詮アマチュアであるブロガーたちでもおかしいと気づいた写真を、プロのジャーナリストたちは無警戒で採用したのです。

ニューヨークタイムズは、写真加工技術への警戒が足りなかったという風な弁解をしたそうですが、最大の理由は「人は見たいものを見、信じたいものを信じる」(ボストン・ヘラルド紙)からに他なりません。ねつ造を暴いたブログには、ロイター通信のアカウントから「シオニストピッグ」の名で「おまえら豚どもの喉がかっ切られる日が待ち遠しい」というメッセージが寄せられたと言います。要するにアメリカの大メディアは、空想的な平和主義を唱え、自国を貶め、危険な外国勢力に迎合しているのです。日本と同じです。

とうわけで、マスコミの偏向は日本だけの現象ではありません。それは外国の諜報機関の謀略などではなく、もっと深いところに原因がある、世界的な現象なのです。工作員はいるでしょう。しかし、それは偏向の原因ではありません。偏向している土壌があるから、工作員が活躍できるのです。

もちろんそれは修正されなければなりません。怒りの声をあげなければいけません。しかし、偏向マスコミ、知識人に憤っているのは日本の常識人だけではなく、世界の常識人も同じだということを、忘れて欲しくないと思います。



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この記事へのコメント
たまに冷静さを失うことがあります、反省。
Posted by 24,5 at 2006年08月14日 08:35
この様な一味違う意見が読めるから、ココはいいのでしょうね。
Posted by 奈々氏 at 2006年08月14日 09:47
そうですね。

あと英語方面の記事を普段なかなか読まないので、海外のBlogの活動などについてどうなっているのかわからない面があるので、こういう記事は重宝します。普通にこいつらはすげえと思いました。
Posted by goro at 2006年08月14日 09:58
こういう視点の違う意見を聞けるのでありがたいです。
これからも応援します。
Posted by るばぶ at 2006年08月14日 10:37
最近のメディアの「暴走」を見ていて、崖の上から集団で海に飛び込むという「レミングねずみの集団自殺」を思い出した。

集団を賄うだけの餌が得られず、本能的に個体数の調整を計るものと言われている。(別の説もある)

ネット時代が幕を開け、近い将来、言論の主役が新聞・テレビ等の既存メディアからインターネットに取って代わられる事を本能的に察知したが故の行動かもしれない。
Posted by TぶうSはイラネ! at 2006年08月14日 10:49
金儲け主義と事なかれ主義が、「偏向している土壌」を生むのだと私は思います。

全く偏りのない穏健なニュースや論評だけだと衆目を集めることはなかなかできない。しかしあまり過激に走るとあとでひどい批判にさらされてしまう。注目を集めつつ自分たちへの攻撃をヘッジしなければならない。そこで「戦争反対」「国連」「人権」「差別反対」「平等」などのお題目をもとに政府批判をとにかく繰り返す。これがマスメディアにとって視聴率や部数を稼ぎながら安全地帯にいられるほぼ唯一の道でしょう。靖国はそのうちの大きな成功例ですね。

こういったことが戦後数十年にわたって繰り返されるうちにいつの間にか「工作員」が紛れ込んでも誰もおかしいとは思わないでしょう。

みんなが「マスコミなんてそういうもんだ」と思うしか今のところないんじゃないでしょうか。サヨクから見れば「コイズミを持ち上げすぎ!」とかなんとかまた別の見方になるんでしょうけど(笑)。
Posted by もろこし at 2006年08月14日 10:53
偽炎上写真は爆煙がコピペで3倍増で、しかもコントラストを高めて暗く凄惨な印象を演出しようとしていますね。
中国共産党の「南京大虐殺捏造証拠写真」並みの出来ではありますが、信じるための証拠を喉から手が出るほど求めている人たちには受け入れられてしまうでしょうね。

Posted by okan at 2006年08月14日 11:36
どの国もマスゴミの偏向報道は似ているけど、アメリカと日本は大きく異なる。日本のマスゴミは、ただ反日で、支那朝鮮が大好きなだけで、アメリカのマスコミは、反戦の人間がそれを訴えているだけ。反戦争の人間を増やそうと煽っているだけ。アメリカが大嫌いなマスゴミなんていない。戦争が嫌いなだけ。日本の糞ゴミとは全く似ていない。
Posted by ララ at 2006年08月14日 12:36
へぇ、こんな事があったんですか。>ロイターの件
知りませんでした。
日本のマスコミで取り上げられたんでしょうか?
当方見た記憶が無いのですが・・・・。
自分達に疚しい所がなきゃ堂々と取り上げられるでしょうけどねぇ・・・w。
Posted by k.c at 2006年08月14日 13:08
さすがオリベさん。他とはひと味もふた味も違います。
(゚∇゚*)(。。*)(゚∇゚*)(。。*)ウンウン

>プロのジャーナリストたちは無警戒で採用した

富田メモに対する宮崎さんや勝谷さんの見解も『日経がそんな迂闊なことをする筈がない』そんな感じでした。
私はインクの色の変色が未だに気になってるんですけど・・・。

今年もお盆前から靖国問題で反日組が大はしゃぎしてます。
松島ななこさんの『蛍の墓』を見ましたが、同名のアニメとは違い、弱い人間ほど醜くならざるを得ないというような描き方でした。
戦時中の日本人や日本軍を殊更醜く残虐に描くやり方はわかっていても傷つきます。
また、アーミテージさんが遊就館を批判したという記事も出たようです。
アーミテージさんが好きなので胸が痛みます。

日本に本来のお盆が戻ってくるのはいつなんでしょうね。
偏狭な国粋主義者になんてなりたくないけど、こんなプレッシャーと対峙し続けていれば、なっちゃうかもしれません。
Posted by P at 2006年08月14日 13:35
>>Pさん
>また、アーミテージさんが遊就館を批判したという記事も出たようです。
アーミテージさんが好きなので胸が痛みます。

アーミテージ氏の発言に限らず、誰が何を言い、何を批判したのかを記事を当たるなどして正確に知ろうとする姿勢が必要ではないでしょうか?それなくして、単に「批判した」とだけ流布することは「印象操作による捏造」になりかねませんので・・・
>アーミテージ氏はさらに「中国政府は日本の首相に靖国神社に参拝するなと指示や要求をすべきではない」と中国の対日要求を不当だと断じ、とくに「民主的に選出された一国の政府の長が非民主的な国からの圧力に屈してはならない。小泉首相には中国が靖国参拝反対を主張している限り、参拝をやめるという選択はない」と強調した。
 ただし、靖国境内にある軍事博物館の遊就館については「戦争に関する一部展示の説明文は日本で一般に受け入れられた歴史の事実とも異なり、米国人や中国人の感情を傷つける」と述べた。
http://www.sankei.co.jp/news/060720/kok018.htm
Posted by 隣国を心配す at 2006年08月14日 15:37
アメリカの捏造報道といえば、フセイン像引き倒しや、湾岸戦争の時の油まみれ海鳥などの、右方向のうさんくさいものが多いのかと思っていましたが、節操がないのですね。

Posted by くるっと at 2006年08月14日 19:00
マスコミの捏造は国内問題という範疇を越えて
すでに国際問題にまでなろうとしていますね

困ったもんだ
Posted by 流転 at 2006年08月15日 02:27
oribe節が帰ってきた!
Posted by ひぐらし at 2006年08月15日 08:14
今日の小泉首相の靖国参拝報道もひどいね。
ヘリまで飛ばして、バカじゃねーの。
Posted by さいたま at 2006年08月15日 09:20
「人は見たいものを見、信じたいものを信じる」
これは、これからの21世紀にやっと近づき始めた
最高レベルの真実です。
このことを、世界の多くの人が理解すれば、本当に世界が変わると思います。まだ
多くの人はこのことを認める勇気がありません。
中国、韓国は、捏造を本当に信じています。
なぜならば、信じたいからです。
Posted by 福ちゃん at 2006年08月15日 11:31
ロイターについてはその写真を撮った人間を解雇し、そしてデータベース上からも、
その写真家が取った写真を全て削除した、という報道がロイター自身で行われています。
http://today.reuters.co.jp/news/articlenews.aspx?type=worldNews&storyID=2006-08-08T135438Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-223933-1.xml

日本の報道機関の場合も、こういった不祥事が合った際に同様のことを
しているのかもしれませんが、まったくこちら(読者・視聴者側)に伝わってこないのも
信頼問題につながっていると思うのですが……
Posted by むい at 2006年08月15日 13:23
マイネたん帰ってきてたのね
遅ればせながらブログ復帰、おめでとう
Posted by none at 2006年08月15日 14:48
今回は全面的に賛同します。
マスメディアが「まったく」信じられない状況(残念ながら現在の日本が
そうなりかけているのですが)というのは、我々の持つ選択肢をもまた
限定させてしまう、非常に不幸な状況だと思います。

多分、原因はおそらくジャーナリストや進歩的文化人(笑)たちの
状況への「哲学的アプローチ」があるのでしょう。
個人的には哲学的アプローチというものは「ものごとの意味を徹底的に掘り下げ、
普遍的な本質をつかもうとする行為」であると考えます。
しかし、現実なんてそう単純なものではありません。特に日本語は西洋の比較的安定した
「構築的」な言葉とも違い、きわめて「量子的」な、意味をつかもうとすれば
掴もうとするほどその本質がぼやける、という特徴を持つと私は考えています。
結局、それにこだわれば思想は硬直し、ものの見方も狭まるしかありません。
結果、丸山をはじめとするわが国の哲学者たちは「言葉の死骸」を
ずらずらと並べ立てると言う、無様な姿を例外なく晒すことになります。
Posted by ふとん at 2006年08月15日 18:17
この記事が出た時に君のような愚者が出てくるのは予想できた。

写真は捏造

犠牲者なんていなかったかのように
印象操作
Posted by at 2006年08月15日 20:11

本当にこの記事を読みましたか?
もう一回落ち着いて読み直すことをお勧めします。
Posted by    at 2006年08月15日 21:58
>隣国を心配すさん

失礼しました。
仰るとおりですね。
印象操作に一役買ってしまいました。
今朝、探して読んだんですけど、具体的にどこがというのは無かったです。
日本の一般の歴史観(自虐史観のこと?)と違うと言われても・・・ねぇ。
日本の一宗教法人の歴史観が政府と違うだけなんですけどねぇ。
Posted by P at 2006年08月16日 00:08
「ヒトは知りたい事だけ知りたがり、知りたくない情報はシャットアウトしようとする。その延長にテロや戦争がある」と指摘した養老氏の本はベストセラーになりました。
しかし、人類の脳がこの性質を克服する日は来るのでしょうか?それは人類がもはやヒトでなくなる時でしかない、そんな気がしてなりません。
Posted by ジン at 2006年08月16日 00:18
Posted by 克 at 2006年08月16日 04:44
「ヒトは知りたい事だけ知りたがり、知りたくない情報はシャットアウトしようとする。その延長にテロや戦争がある」

でも戦争に勝つには知りたくない情報も知らなければならないんですよね。右翼、左翼を問わず、情報をいいかげんに操作すればその報いは来ると思います。
Posted by 富士 at 2006年08月16日 16:58
「君は孤独では無い」という言葉には力が有ります、根拠を示し日本人が孤独では無い事示してくれるoribeさんには本当にありがとうとお礼がしたい。
これまで日本の既存マスコミが使い続けた、世界からの孤立、アジアからの孤立、白い目で見られる日本人という像は、日本人から自信を奪い続けてきました。
インターネットの普及で、世界を舞台に働いている方の生の声や、oribeさんのようにメディアの中からの異論が聞きえる事で、世界に疎い一般の日本人が自信を取り戻してきていると感じます。

かくいう私も、小さな診療所で働いてる身なので
世界から見た日本と日本人像を、実体験として感じる事が不可能な人間の一人です。
医療現場には弱った方々が沢山見えます、その方々に「大丈夫ですよ」と声を掛ける事から治療が始まります。
この「大丈夫ですよ」とは、「あなたは孤独じゃないですよ」と声を掛けるのと同じ事です。
体が弱り、心が弱った方が、自分は孤独じゃないんだと感じた時信じた時に、それは時として驚異的な回復力を見せる事があります。
逆に言えば「孤独」というのは、それ程人を弱らせるものなのです。

日本人を「孤独」の淵へと追いやったマスコミは、今や日本人社会から乖離して自らを「孤独」の淵へと追いやっています。
それはoribeさんによると世界の潮流であるとの事。
マスコミの病理は相当深刻と考えた方がよさそうですが、先ずは日本人に「孤独じゃない」という情報の発信をoribeさんには期待します。
これからも応援しています!
Posted by takashi at 2006年08月16日 23:16
なんかこの記事キレイ事過ぎる気がする

もっともらしい気がするけど、よく読めば、

間違ってるものは間違ってると、他人(外国)に

いいにくい、あるいは怖いから、問題の原因を

自分の中に無理やり見つけて、

私たちにも悪いところはある、といって

逃げてるだけな気がするね、

日本の政治家と同じだよ、これじゃ、

何でも自らに問題の原因を探そうとするのは、

日本人のいいとこでもあるけど、そういう態度が

中韓を増長させてきたわけだ。結局、新しそうで

とても古い論法に過ぎないと思う。

間違えて、新しい記事に投函してしまった。

本当はこっちに書きたかった。
Posted by 坂本 at 2006年08月19日 00:05
ロイターやニューヨークタイムスによるねつ造写真ややらせ写真のことを書いてる日本語のブロガーは少ないみたいですね。私もいくつか書いてきたので、もうご存じの情報でしょうけど、ひとつご紹介します。

http://biglizards.net/strawberryblog/archives/2006/08/post_118.html
Posted by 苺畑カカシ at 2006年09月10日 07:33
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