破綻するにせよ援助するにせよ、浪費家のために損害を被ることになるドイツ人からすればたまりません。しかしどうしたわけか、ギリシャ人はドイツ人に憎悪をたぎらせています。
財務を監視する「総督」を置くことを条件とするドイツの要求を、第二次大戦のギリシャ侵略の再来ととらえ、ドイツ人観光客を冷たくあしらい、メルケル首相をヒトラーに模した風刺画を量産しているのです。


ドイツ人は、男も女も軍服がよく似合うなーということはおいておいて、ドイツを侵略者と見るのはギリシャだけではありません。やはり破綻の危機に瀕するイタリアも同様です。
客を見殺しにして逃げた沈没船の船長にかけて、危機と向きあおうとしないイタリア人のヘタレぶりを匂わす記事を書いたドイツのシュピーゲル誌に対し、イタリアの新聞は、「なるほどオレたちゃダメ船長だ。だがオメーらはアウシュビッツをやったじゃねーか!オメーらの方がずっと問題なんだよ。昔も今もな!」とブチ切れました。
遊び人たちの借金を肩代わりしてやろうというのに、感謝されるどころか逆ギレされるドイツ人の気持ちを思うと、不憫でなりません。しかし、実のところギリシャ人やイタリア人の主張にも一理あります。
ユーロというのは、これまでは月限度額20万円のクレジットカードしか持てなかった人に、限度額500万円の家族カードを与えてしまったような制度です。生まれついての遊び人である南欧諸国は、それでついつい使い込んでしまいました。ーードイツの製品を買うためにです。
ドイツは、浪費癖のある国々にカネを貸して、それでドイツ製品を買わせて、自国の経済をぐるぐるとまわしていたのです。おかげでドイツは、このご時世に失業率がとても低く、税収も史上最高レベルです。いわばユーロはドイツが他国を搾取するためのシステムなわけで、あげくに国家主権まで侵されたら、侵略者とも呼びたくなるというものです。
しかしユーロというシステムは、なにもドイツ人が望んでまわりに押し付けたものではありません。それどころか、強大なドイツの復活を防止するために作られたシステムです。それなのに、なぜかドイツは一人勝ちし、優等民族きどりの危険国呼ばわりされるはめとなってしまったのです。
第三帝国の滅亡後はずいぶん赤くなってまで優等生を演じてます。
今でも一番ユーロを守りたがっているのがドイツです。
それで儲かってるんだからまったく同情する気はないですけど(笑)
「大動乱」後のヨーロッパの若い世代は、「なぜ祖父母の世代は、こんなバカなことをしたのか?結果は分かりきってたろうに・・」と頭を悩ますことでしょうw
昭和青年さんが書いてるとおり、「返済能力の怪しい借り手にいい加減な審査で金貸して焦げついた」ってことだからね。
それなのに「自分は悪くない」とか信じ込んでるドイツ人気質がキモすぎて寒気がする。「優等民族きどりの危険国」というのはまったくもって正しい言い方だと思う。
ドイツがやったのも同じこと。記事の内容と合わせてまさに失業の輸出だし
ドイツの主張はまさしく不当だよ。
ドイツ人の気持ちも、ギリシャ人の気持ちも関係ありません
そこにあるのはひとつのヨーロッパという美しい言葉と一時の宴に酔いしれた後に突きつけられた、経済原理に基づく冷酷な現実です
現代版ポストロマーナと考えた方がしっくり来ると思うのは私だけでしょうか?
ギリシャをユーロに参加させなかったらさせなかったで、ドイツは罵倒されていたでしょうから。
ただ、欧州大乱のツケ を払わされた世代は、「なんで?なんで?」と果てしない自問自答に陥ることでしょう。
あと
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↑これ――と打ち間違えてるよ>oribe
イラクは$ではなくEUROで取引きすると宣言し実行した途端に米国に潰されました。その後$に戻っています。あの戦は欧州vs米国でもあり中露vs米国でもあった
機軸$とEUROの攻防戦を突っ込んで知ると始めから$に対抗するためのEU統一だったことが解りますよ。結局EUROは上手く行きませんでしたが
PIIGSはEU追放当然だろ。