2006年10月24日

Wer stoppt die Chinesen?

ドイツの大衆紙「ビルト」で、こんな写真を見つけました。

chinesesmart.jpg


ぱっと見ると、ダイムラークライスラーの小型車「スマート」に似ていますが、良く見ると違います。実はこれは中国の自動車メーカー、CMECの新型車なんです。

日本では、中国文化圏のコピー製品がかなり以前からやり玉に挙げられていますが、中国文化圏のコピー癖はヨーロッパでも広く知られていて、この車を紹介したビルト紙の記事のタイトルはズバリ、「誰が中国人を止めるのか?」です。

realsmart.jpg
本物のスマート


日本でも、80年代初頭くらいまでは、特にエンターテイメントやファッションの分野など国内向けの製品で、あからさまなコピーがまかり通っていました。だから後進国のコピーにあまり目くじらを立てるなという人もいます。しかし、中国文化圏のコピーと、かつての日本のコピーでは、根本的に性格が違うような気がしてなりません。

例えばこの中国版スマートの製造元であるCMECのマネージャー、ジェリー・チェン氏は、「我々のシティ・スマートは、ヨーロッパ市場に向けて開発された」などと言っています。コピー元に隠れて国内でコピー製品を売りさばこうというのではなく、コピー製品を堂々と本家の目にさらして、コピーすることに何の問題も感じていないのです。

ビルト紙は、ボン大学の中国学者のコメントを引用してこう述べています。「コピー製品氾濫の理由は、中国の伝統文化である儒教に根ざしている。『お手本を真似るのは中国の長い伝統であり、教育の根幹の一つである』」。

中国文化圏の人たちに剽窃は恥ずべきことだといくら説いたところで、馬の耳に念仏なのかもしれません。

banner_03.gif
この記事へのコメント
北朝鮮の偽煙草や偽札も、「コピー製品を堂々と」売っている感覚なんでしょうかね(笑)
ただ韓国の、コピーした挙句、しばらくすると「実はこちらが本家」と言い出すのに至っては、さらに理解不能です。
Posted by スカイドン at 2006年10月24日 18:53
まぁ本歌取りは構わないのですが、それならコピー元を超える物を作って欲しいですね。
少なくとも日本のコピーは本家を超える物を目目指して作っていたと思います。中国のは明らかに劣化コピーですよね・・・・。
Posted by bob at 2006年10月24日 18:58
10月23日、台湾の新竹市の市長とミス新竹のお嬢さんが友好姉妹都市の岡山市を訪問し、かの有名な特産品である新竹ビーフンを懸命にPRした。
なぜ「懸命」になっていたかというと、日本では中国産のニセ新竹ビーフンが出回っているからだ。
http://www.emaga.com/bn/?2006100083747698002541.3407


私もビーフン党なので、手持ちの「新竹ビーフン」を調べて見ました。
現在の手持ちでも「原産国:台湾」と「原産国:中国」とが混在していました。
「米屋」ブランドが台湾産、「タイガー」ブランドが中国産でした。

危ない危ない…、今まで気がつかなかった。
Posted by アドレス at 2006年10月24日 19:04
日本語でも「学ぶ」は「真似ぶ」ですから、
あまり言えませんがね、・・・しかしチトやりすぎじゃないかい?中国人。
Posted by at 2006年10月24日 19:04

なあに、かえって免疫力がつく

Posted by アドレス@ひとことプラス at 2006年10月24日 20:43
三菱のiもかな〜り似てますが。これほどじゃないけどね。
Posted by こぺてん at 2006年10月24日 20:55
うーむ、カラーリングがいかにも中華風ですね。
ここまで大手を振って乗り込んでこられることで、本家は対抗策を立てやすくなるというメリットはあるかもしれません。
Posted by 読者 at 2006年10月24日 20:56
>三菱のiもかな〜り似てますが。これほどじゃないけどね。

三菱iは元々次期スマートとして開発が進んでいたモノなので、似ているのは当たり前なんです。
Posted by ひぼたん at 2006年10月24日 21:19
ううん、これはすごい。
まあ日産のフェアレディーZとかも初めはプアマンズポルシェとかよばれてましたけどね、少なくとも日本人の場合は露骨にコピーするのは恥じという感覚があってそこから脱却して独自製品を作るという志向に向かったわけですが、中国朝鮮の場合はコピー自体を『研究開発』とみなしている傾向がありますね
Posted by 松井康明 at 2006年10月24日 22:44
日本人が注意すべきなのは、今後欧米で確実に顕著化する「嫌中」を「嫌アジア人」に拡大される危険性では?
日本が急成長したときとは違い、中国は膨大な移民という形で彼らに「身近な脅威」として迫り、ロシアなどのように明らかに襲撃の対象となりつつあります。
それに対処するための国家レベルでの戦略は、この国にちゃんとあるんでしょうか。。。
Posted by さつき at 2006年10月24日 22:58
ぱっと見て三菱iをパクったのかと思った
Posted by at 2006年10月24日 23:28
ユン・チアンの「マオ」での軍事大国化を狙ったときも旧ソ連、アメリカから脅しや瀬戸際外交で技術を移転させようとした様子が描かれていました。
要は昔から支那人は自力で何かするということはせずに安直なマネをしたり技術を盗んだりしていたということでしょう。
Posted by 笹団子 at 2006年10月25日 00:06
>10月23日、台湾の新竹市の市長とミス新竹のお嬢さんが友好姉妹都市の岡山市を訪問し、…


その台湾新竹市に2年、台湾には計5年住んでいる人間としていえば
台湾だってコピー天国で、
コピー商品や海賊版が日常に根付いている社会です。

このニュース見たときに笑ってしまいました。
人の振りして我が振り直すこともなく、自分に都合がいいことは残してあえて言わず、
一方で人の批判するんですよね。

ところが大陸嫌いから単純に独立志向に迎合する一部の日本人にとって、
台湾はとにかく良心的で文明的な社会らしいですから笑ってしまいます。

本質は変わらんって。

ちなみに偶然ですが、
その岡山県から人的交流で新竹市に滞在中の方と現地で友人になりました。
彼が見た台湾というのも今後じっくり聞いてみることにしましょう。


ネタずれ失礼。
Posted by ナガナガ at 2006年10月25日 00:14
>「コピー製品氾濫の理由は、中国の伝統文化である儒教に根ざしている。

う〜ん・・・これは儒教云々とか言う以前の問題じゃ無いかと思うんですが・・・。

確かに儒教が支那人や朝鮮人のメンタリティーを形成する上で果たしている役割は、かなり根が深くて深刻な物だと思いますけどね。
Posted by k.c at 2006年10月25日 00:15
中国人は知らないが、日本人は先ず「作る喜び」で作ってるんだよ。
欧米と似たモノを一度は作ってみるのも、リスペクトの気持ちから。最初から抜いてやろうとは思わず、先ず、同じ様なコンセプトとスペックのものを作って腕試しをする。そして愛情を込めて己の被造物を撫でさすり「本物には適わないやあ」と笑ってから、真顔に戻って「次」を目指すんだ。
開発、技術、工学、それは「愛」。電波ゆんゆん。
Posted by 小野まさ at 2006年10月25日 04:21
>『お手本を真似るのは中国の長い伝統であり、教育の根幹の一つである』
いやいや、手本から技術を習得するのが目的でしょうに。
手本を複製してどうする。

目的と手段を意図的に混同してますね。
Posted by wh at 2006年10月25日 05:11
あちらの書道って、ひたすら王羲之の書をなぞり続けると聞いた事が・・・
いや、全然関係ないんですがただふと思い出したもので。
Posted by 通りすがり at 2006年10月25日 05:56
>今後欧米で確実に顕著化する「嫌中」を「嫌アジア人」に拡大される危険性

移民の流入に加えて、この知財の蹂躙ぶりは、黄禍論の再燃に一役買いそうな要素ではありますね。
歴史は繰り返す。
Posted by ici at 2006年10月25日 07:11
中国や韓国の裁判所ではコピー製品に著作権を認める判決がたくさん出てますね。
クレヨンしんちゃんとか.....。

まささんの言うようにリスペクトが無いと本当にヒドイ。
Posted by HDR at 2006年10月25日 07:49
安全性とかどうなのよ?
日本の軽自動車も安全性の確保と車内スペースの拡大に涙ぐましい努力をしているんだけど、中国のメーカーがそんなこと考えているとは思えない・・・。
Posted by さいたま at 2006年10月25日 08:39
いわゆる一つのやり過ぎ感MAXw
Posted by 44大好き at 2006年10月25日 09:10
中国文化圏のコピーと日本のコピーの違いをうまく説明している記事がありました。
http://www.ebjapan.com/content/l_news/2006/05/30_IP5.html

それによると「中国の委託研究のほとんどは、ロイヤルティ料を支払わずに済むよう特許取得製品の類似品を開発することを目的としている」んだそうです。
上で松井さんのおっしゃる通り、どうすればうまくパクれるかということを、国を挙げて模索してるってことみたいですね。

その性質上、外観(デザイン)を法律で保護するのは難しいので、合理的?な特亜人からすればデザインって盗用しやすいんじゃないかなあ。
人間の目でみれば一発でわかるので、アホちゃうかって思うわけですが。

ただ、中国のやり方も理解できなくはないんですよね。
先進国の大企業にとっては知的財産権は金の卵を産むニワトリみたいなものですが、中国のような追いかける立場の国にとっては、知的財産権は単なる邪魔ものにすぎないわけです。
だとしたら、障害物を最短距離で回避するためには、上のような抜け道を探すのがてっとりばやいわけです。
そしてそれは、中国企業が追われる立場、つまり自分達もニワトリを所有できるようになるまで続きます。
もっとも、中国企業はそうなっても模倣することをやめないような気もしますが・・・。

思うに知的財産権には、先進国の大企業と後進国の企業との「格差を固定するための装置」としての側面があるような気がします。
そう考えれば、日本の格差社会の話ともつながってきそうな気がしますね。

ふと思ったんですが、誰も「おたくの自動車はタイヤが4つついててエンジンで動くから、パクりである」って言い出さないのは何故なんでしょうね。
Posted by bach at 2006年10月25日 11:04
「スマートのバリエーションの一つ」
と言われても違和感無いほどの出来ですね。

「コピー」と「真似」は違いますよ。
「コピー」には後発メーカーとしてのオリジナル性の欠片もない。
「真似」は多少なりとも自社オリジナルをどこかに取り込み、
お手本を超えようとするところが見えるもんです。

日本がやってきたのは「真似」。
支那・朝鮮は劣化コピーしか出来ません。
Posted by t at 2006年10月25日 11:28
>お手本を真似るのは中国の長い伝統
そうなんですか?
西洋から時計が伝わったときも、中国人は買ってルンルン、日本人は分解したりして研究して和時計を完成させたそうだし。
鉄砲が伝わったときも、日本人はすぐに自分たちで改良したり、弾の規格を統一したりして増産したりしたけど、中国は日清戦争の頃まで何種類も輸入して使っていて、弾の規格がバラバラで使えなかったりしたそうです。
中国のは、お手本がどうこうとか儒教がどうこうとかじゃなくて、贋金作りと変わらないんじゃないでしょうか。だから似てれば似てるほど良いし、結果的に劣化コピー。だってそれ以上にしようなんて端から思っちゃいませんからコピーできれば満足なんです。
Posted by P at 2006年10月25日 13:32
先代スマートの方と比べると、違いがわかりませんね。

http://www.carsensor.net/CSphoto/cat/MC/S007/MC_S007_F001_M001_1_L.jpg
Posted by kazu at 2006年10月25日 15:52
コピー文化を擁護する気はまったくないですが、
劣化とはいえより安い、その価格相当のものを
作る層があってもいいのではないかと思います。
カニカマを否定してもしかたないし、カニカマ
愛好者もいるという話。もちろん、カニカマを
「これはカニです」と言う人はいないわけで。
Posted by 眼鏡屋 at 2006年10月25日 15:54
 まあ、劣化コピーを安く売る・・・中国のコピー製品など所詮は人気ブランドの「有名税」でしょうね。なんせコピー元以上の品質は絶対に作れないシナ技術ですから。
 コピーは基本的に許せませんが、「シナによる、シナの目先の利益のための、シナの自爆」が欧米でどんどん認識され、批判されれば結果的に日本にとってはプラスだと考えます。
Posted by ナルト at 2006年10月25日 18:30
それよりダイハツのミラジーノを何とかしてほしいです。確かに中身はミニの何倍もしっかりしてるけどさ、、、。
Posted by くも at 2006年10月25日 23:09
>劣化コピー
ユン・チアンの「マオ」には旧ソ連から導入した技術で作った戦闘機が輸出した国で空中分解したり、輸出したヘリコプターに欠陥が見つかって輸出した国に「乗らないでくれ」と言わざるをえなくなったりさんざんだったそうです。(笑)
Posted by 笹団子 at 2006年10月26日 00:30
コピーをあっけらかんと認めるのが中国人。
認めずキレるのが韓国人。
だそうです。

http://chinalifecost.seesaa.net/article/3946670.html
Posted by 由比 at 2006年10月26日 13:53
……な、なんですかこれは。口ポカーン。いくらなんでもこれはひどい。
これと三菱のi(アイ)を比較するのは可愛そうでしょう。アイは内部構造がスマートとはまったく違います。エンジンレイアウトがミッドシップです。前後に短いスマート、超ロングホイールベースのアイと、見た目も実は結構違いますよ。
Posted by 26thmoon at 2006年10月28日 10:44
嫌中、嫌韓は欧米でも広まっていますが、日本は大方区別されていますから安心して下さい。
日本は先進国、中国韓国は途上国も常識です。

まぁ昨今の中国脅威論は問題ですが、経済的軍事的脅威よりも著作権特許の無視や、チベットウイグル等での血の弾圧等も脅威ですね。

スマートのコピーですが、外見は全く同じでも、安全性はきっと酷いのでしょうね。

中韓は見た目を全く同じにして、中身は滅茶苦茶の劣化コピー。日本は見た目は多少似ているが、中身は改良。これが真似ぶなのですね(とはいっても日本発のオリジナルの量は欧米に並びますし、そもそも、文化は真似から発生するものですからね。)

儒教思想の解釈は多少ずれていますが、儒教(中華思想)が原因との点は正しいと思います。
要は「中国が世界の中心だから、化外の地の文化など、煮て食おうが焼いて食おうが、何ら罪ではない。」との事ですね。そして、「中国が法であり、他国のものをそっくり作ろうが何しようが、中国が認めるなら、問題ない。」とも言えますね。
Posted by 燐 at 2006年10月30日 05:29
スマートとアイは、似ていて当然なんですけどね。
三菱とダイムラー・クライスラーが資本提携している頃の設計で、スマートの生産ラインをできるだけそのまま使えるように設計された、とか言われています。
新型スマートにはアイのエンジンが載る訳ですし。
http://media.mitsubishi-motors.com/pressrelease/j/corporate/detail1357.html

26thmoonさんの言うとおり構造は全然違いますけど。
Posted by 6102 at 2006年11月06日 09:29
自国は真似ても都合よく擁護
他国は非難するか。
浅ましい国になったものだね日本も。
Posted by 吐き気 at 2016年04月13日 01:05
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

banner_03.gif
この記事へのTrackBack URL



Excerpt:
Weblog: ?j???[?X??????2ch?fヲ?
Tracked: 2006-10-25 02:54

本物のスマートは
Excerpt: ど〜っちだ?!
Weblog: 人生は雨の日ばかりじゃない  Ver.2
Tracked: 2006-10-25 22:15

コピーすげぇ
Excerpt: 車のデザインというものは所詮パクリだらけな訳ですが、中国でのモーターショーはまさにデザインのパクリショーというべき内容だったそうで、見るだけで笑えてきます。  まだデザインについても途上にあると..
Weblog: joker7の「君の父上がいけないのだよ」
Tracked: 2006-11-30 21:08
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がない ブログに表示されております。