再生JALの心意気/さかもと未明
こういう現象は、すごく日本らしいと思います。これでは子供も増えないはずです。
さかもと氏の態度のことではありません。彼女をひたすら叩く世間のことです。
飛行機で泣きまくる赤ちゃんの問題は、あたりまえですが日本だけの問題ではありません。旅客機利用率が日本よりも高く、子供の数も多いアメリカでは、スクリーミング・ベイビーに出くわす確立が高く、ネット上では、クオリティペイパーを巻き込んでたびたび議論になります。
つい先日、画像投稿サイトimgurに、赤ちゃんを連れた両親の心遣いとして下の写真が投稿され、200万近いアクセスを集めて賞賛されました。

生後14週の双子を連れたその両親は、飛行機に乗り合わせたすべての乗客に、次のようなメッセージを添えたキャンディーを配布したそうです。
「ぼくたち14週目の双子で飛行機初めてです。がんばって行儀よくするけど、もし我慢できなくてうるさくしたらごめんなさい。そのときは、ぼくらのママとパパ(ポータブルミルクマシンとおむつチェンジャー)に言えば、耳栓を用意してあります…」
どんな子供嫌いの人でも微笑ませてしまうだろうすごい気遣いです。英語社会では、こんなネタが大きな注目を集めるほどに、飛行機で泣きわめく赤ちゃんは日常の存在なのです。
では英語人は、その現象にどんな風に反応しているかというと、「親がいくら気をつけても赤ちゃんは泣く時は泣くので親を責めてはいけない」と言う人から、「子供を静かにできないのなら飛行機に乗せるな。わたしはそうして子育てしてきた」という人までいろいろです。
そう、この問題に決定的な答えはありません。2年前にこの件を取り扱ったCNNの記事は、「Babies divide air travelers」とタイトルをつけていますが、旅客機内で泣く赤ちゃんについては、それを迷惑行為とする意見にも、そういう意見をわがままとする見方のいずれにも一理あります。だから英語世界では、一流のコラムニストから無名のインターネッターまで、各々意見を投げ合いますが、さかもと氏のような一見解を総バッシングするなどという光景はまず見られません。
ところが日本ではそうなります。日本人はモラルフェチですから、さかもと氏のような言動は、自らの徳のなさ、ダメ人間ぶりを告白しているようにしか見えず、そういうウンターメンシュ(下等人間)はムチで叩いて矯正すべしと発想するのです。
「よき社会とは、ダメ人間のいない社会である」と考える日本社会と、「社会とはダメ人間の集まりである」と考えて制度設計する英語社会の差といえばそれまでで、その優劣は一概にはつけられません。しかし、さかもと氏の言動を無闇にバッシングするような環境では、おそらく子供は増えないはずです。
なぜならば、逃げ場のない飛行機の中で赤ちゃんの泣き声にイライラするさかもと氏の姿は、子育てという逃げ場のない空間に24時間閉じ込められた日本のママさんたちの姿に重なるものであり、「もうやだ、降りる、飛び降りる!」というさかもと氏の叫びを基地外呼ばわりするのは、「もうやだ、子育てやめる!」という、育児に悩むママさんたちの悲痛な叫びを糾弾するのと同義だからです。
赤ちゃんに常に愛情を注ぎ、子育ての苦労を明るく乗り越えていければ、それに越したことはありません。飛行機の中で金切り声をあげ続ける他人の赤ちゃんに、「泣くのは赤ちゃんの仕事」と優しくほほ笑みかけられれば、なるほどそれは賞賛すべき態度です。しかし、そうした成人君主的な態度は、誰にでもとれるものではありません。
一時も目を離せず、頓珍漢な時間に唐突に泣き始め、女性から自由と肌の張りを奪う赤ちゃんに対し、時として「もう堪えられない!」と叫んでしまうのは、機内で泣き声にブチ切れたさかもと氏同様、聖女としては失格かもしれませんが、不完全で弱い人間ならば仕方のないことです。
さかもと氏を人非人のように非難する態度は、一見美しい赤ちゃん讃歌のように見えます。しかし実のところ子育てに高度なモラルを付加することにより、「明日のママ」たちに重圧を与え、子育てを躊躇させる空気の醸成と連携しているのです。
フランスの出生率が高いのは、国による子育て支援の成果ではない、という人がいます。フランス語すらまともに喋れない移民のベビーシッターに平気で乳児を預け放しにし、子供にろくな食事も作ってやらず、仕事と遊びに精を出すフランス女性は、日本の感覚からすると子育ての責任を放棄したダメママ以外の何者でもなく、だから軽いノリでーー子育ての嫌な部分を妻任せにする男のようなノリで子作りできるのだと…。
さかもと未明氏は英語人的な考えの持ち主だとお見受けします。だから赤ちゃんを連れたママへの文句だけで終わらせず、航空会社に意見し、ダメ親とダメ乗客ばかりでも平和に共存できる制度設計を注文しました。ところが世間は、子供を取り巻く大人は聖人であれと叫びます。人々の批判はさかもと氏一人に向いているように見えますが、実は批判の矛先は、暗に出来損ないのダメ親にも向けられています。
ダメ人間でも子育てできる社会と、聖人でなければ子育てできない社会。親も子もそれを取り巻く人々もストレスなく暮らせて、人口の増える社会はどちらであるか?答えは自明です。
要は世間でバッシングされる奴を論理的に擁護出来る俺カッコエエー!って愉悦に浸りたいだけでしょ?ダサいよあんた。
子供の泣き声について建設的な議論がしたければJALに連絡すれば足りたでしょ?
この漫画家を避難すると子供の出生率が下がるという論調のようだけど、論理構成が迂遠すぎてさすがに理解に苦しむね。
むしろ、子供を抱えている親はこういう理性をなくした人にいきなり怒鳴られることを甘受しなければならないとしたら、子供の出生率は下がるよ。
24時間365日、子供の世話をしているお母さんが、
「もう耐えられない!」と叫ぶのと、
子供を産んだこともない、さかもと未明が、
他人の赤ちゃんに対して、
たった1時間半のフライトさえも我慢できず
「もう耐えられない!」と叫ぶのは、まったく別の問題です。
さかもと未明が子供を作らなくて、本当に良かったと思います。
もし子供がいたら、虐待やネグレクトしていたかもしれません。
それでも、ここで引用されているようなおしゃれなメッセージにはお目にかかったことがありません。願わくばこんなユーモアをもってお互い対処したいものです。
こんなバッシングを受ける事はなかったかもしれない
貴ブログに於かれましては,
今月2日のエントリで,
http://meinesache.seesaa.net/article/300113764.html
> いろいろな説はあるものの、どれも俗説にとどまり、学問的な根拠を持つ決定的な解答はないのです。
と述べておられたばかりありますから,冒頭部分の
「さかもと氏をバッシングする風潮はいかにも日本的であり,これが少子化の原因の一つではないか」という論旨に少々呆気に取られてしまいましたが,さすがに「釣り」であると信じたいです。
英語人(笑)英語社会(笑)
英語人(笑)英語社会(笑)
英語人(笑)英語社会(笑)
英語人(笑)英語社会(笑)
>ダメ親とダメ乗客ばかりでも平和に共存できる制度設計を注文しました。
一生懸命子供をあやし続けた母親のどこが「ダメ親」なのですか?
それに対し何も文句言わなかった、さかもと氏を除く全ての乗客のどこが「ダメ乗客」なのですか?
「ダメ乗客」は、さかもと氏1人ですけど?
「時代に合わせて昔の法律や習慣は改善しなければいけない」
それは、ごもっともです。
でも、さかもと氏は「お母さんや子供のために」社会を変えさせようとしたのではなく、
「うるさいから」という自分1人のエゴのために社会を変えさせようとした。
本気で世のため人のために社会を改革したいのなら、暴力に訴えず、署名を集めて国に掛け合ったり、自分が政治家になってアクションを起こすべきでは?
自分1人が気に食わないというだけで、わめき散らし禁止行為をして暴れるのでは、赤ん坊以下です。
さかもと氏のようなクレーマーを良しとしていたら、子供を産みたくないという女性がもっと増えるでしょうね。
あなたの言う通りに、英語社会(笑)のマネをしたら、もっと訴訟や犯罪が増えるでしょうね。
日本人はモラル意識が高いからこそ、とても犯罪が少ない国だということを、忘れていませんか?
そんなに「英語社会(笑)」が正しいと思うなら日本語使うなw日本から出ていけwww
あなたは何を勘違いしてるんだ?
まったく正反対ですよ。
しかし今回さかもと氏と件の子連れ女性のdiversityは果たしてイーブンでしょうか?
着陸前に走り回りその子連れ女性に怒鳴り、さらに自身の意見を公論としてメディアに掲載できる「ダメ人間」の立場と、この子連れ女性の立場に、多くの人が「平等な意見として扱うべき等質性」を見いだせなかっただけだと思います。
日本社会はあなたの言うように大多数の聖人君子に支配されているでしょうか。むしろ彼女の意見が広くメディアに掲載されうる時点で、日本社会は相応の多様性を許容していませんか?
言葉を返せば、飛行機で泣き叫ぶ子供を連れた子連れ女性の本音は社会に広く発信されていますか?日本のママさんは24時間逃げ場のない空間に閉じ込められているとありますが、その出典を教えて頂きたいです。oribeさんはお子様を産み育てだことはありますか?私はありますし目下子育て中ですが、そう感じたことはありませんので。
あなたが思っているほど、日本人はバランス感覚が悪くありません。
自分としては、そのように言ってる様にしか見えませんこの記事。
クズ人間に寛容でないことと、少子化が結びつくということは、簡単に同意できませんが、ここ数回のエントリーで日本は、やたらクズ人間に厳しいというのは、各コメントを見る限りブログ主の主張を裏付けているようにも見え同意したくなる気分です。
少子化にまでは、それが影響しているとは、なかなか鵜呑みにできませんが、クズ人間(たいていの人間はどこかしらクズだと感じてます、もちろん自分も)にやたら、聖人君子たれを要求し、それを満足にこなせない人に鉄槌を下す態度は、窮屈さを生んでいるというのは同意ですかね。
しかしその窮屈さが日本のよさを生んでいるとも感じるところで、saz1113さんが感じるように、悩ましさを感じてしまいますね。
自分は赤ん坊の時、泣いて迷惑かけたことが一度もないのか?
自分は1歳から言葉を理解できたのか?
自分は1歳の時の記憶はあるのか?
「耳栓はありませんか?」で済む話。
赤ちゃんを飛行機に乗せるな!という主張は、赤ちゃんを連れたお母さんは、公共の場に出るなといわれるのと同じではないでしょうか。電車にも乗るなとでも言いたいのでしょうか。
赤ちゃん連れの親御さんの気配りが必要ないとは言いませんが、必要以上に押しつけて、追いやっていいのでしょうかね。
さかもと氏はおおげさに書いただけでしょうし、
さかもと氏ご自身も、問題提起するための釣りをしたんだと思いますが。
だって書いてる通りだと、まるでギャグまんがでしょ。
それにしても、ずいぶん釣りましたね「モラルフェチ」を。
でも極論過ぎですよ。面白かったですけど。
議論とか意見とか、歴史の読み方とか、皮肉とかw本当に勉強になります。
昨今教育で議論の仕方を教えていますね。
日本でも議論が出来る人が、うまく育つといいですね。
泣き叫ぶ赤ん坊に文句言ってもしょうがないし
その親にも飛行機に乗る理由があるんだろうし
自分だったら煩いと思っていても面倒なのでほっとく
耳栓は慣れないので使用する気はない
わざわざ降りて航空会社にまで意見を言うってのはすごい行動力だと思う
でもこの問題と少子化は関係ないっしょ
一昔より子供に優しい世の中になっても
子供が増えるとは思えない
晩婚化や未婚者増加と教育費増加が問題かと
が、モラル至上主義が少子化に繋がるというのはこじつけ過ぎで本末転倒にしか思えません。
むしろ、日本は少子化で子どもに対する知識や理解に欠ける大人が増えたから、母親達が世の冷たい目から逃れるべく子連れで外に出るのをためらい、家で孤独に子どもと向き合う、それが虐待に繋がるのではないでしょうか。
乳幼児は親の努力でコントロールできる簡単なものではありません。また当たり前にひとりひとりの個性があり、ひとりの子に通用する事が他の子にも同じく通用するなんてまずありません。それを理解せずしてダメ親と言うのは、あまりに安直な意見ですね。
この方本人ではありませんが
11/24と11/26
ほぼ満席のANAで
同じく1歳の赤子が離陸から着陸まで
金切り声をあげて泣きわめいていた子の母です。
どれほどの方がこちらをご覧になっているか
わかりませんが
この場で改めてお詫びします。
2人目の子ですが、上の子はこのような事がなかったため、何故こんなに泣きわめくのか母である私も
わからず、今悩んでおります。
ジュースやオモチャや絵本や…
色々対策グッズを持参しましたがどれも駄目でした。
これまでも何度も飛行機に乗せてきましたが
このようなことはありませんでした。
近日中に病院にいってみるつもりでいます。
赤子だから泣くのは仕方ないのではなく
赤子ならば乗せない、という考え方が必要ですね。
色々考えさせられました。
最後にご迷惑をお掛けし本当に申し訳ありません。
良くしてくださったCAの方ありがとうございました。
優しい言葉をかけてくださった
前の座席の方々ありがとうございました。
3秒無理が分かる物凄いこじつけワラタw馬鹿なんだねw頭大丈夫かよw
この議論が日本でここまで一方的なのは
「子供を育てやすい社会を作るべき」という題目が
社会で共有されてるだけだろう。
勿論、お前の言うような育児環境改善(モラル)一辺倒じゃなくて、例えば
「出勤混雑時に子供を載せたベビーカーで乗車」なんていう問題になれば母親側は批判される。
勿論、じゃあ駅に託児所が必要だ、という議論も起こる。
さかもとのようなサルの為に出生率を下げてられるかよ。
同じ保守なら、どこまでも擁護?サル並だなお前は。
一昔、二昔前なら海外もこんなものだったでしょうね
私の祖父や海外出身の年配の方からはそういった印象を受けます
道徳というか、モラルや哲学、宗教、正義はもっと当たり前
いつから変わっちゃったんでしょうねー
http://www.newsweekjapan.jp/column/tokyoeye/2013/04/post-669.php