2012年12月13日

ステマは規制ではなくならない

2012年は「食べログ」のステマ騒動で始まり、「ペニオク」のステマ詐欺で終わる、ステマの年になりました。

「ワールドオークション」をめぐっては、グラビア出身の人気女性タレント(35)が2年前、自身のブログに、同サイトを利用して空気清浄機を1080円で落札したと記載していたことが判明。12日付の読売新聞によると、このタレント側は「落札は嘘で、知人から『サイトの運営者から30万円をもらえる。アルバイトをしないか』と誘われた。サイトは利用していない」と警察に説明したという。

有名芸能人が宣伝していた詐欺容疑の「ペニーオークション」

ファンを騙して詐欺サイトに導いていたわけで、しかもこのタレント以外にも多くのタレントたちが「アメブロ」を舞台に犯罪幇助をしていたようで、なんとも哀れな話です。

こういう事件がおきると、必ず規制しろという人が出てきます。しかし自分は規制には反対です。

イギリスのように明確にステマを禁止している国もあります。しかしその効果は疑問視されています。どこまでがステマでなく、どこからがステマなのかは非常に微妙な問題で、その判定はとてもむずかしく、一方で法律の裏をかいくぐるのは簡単だからです。

ネット犯罪をめぐる日本の警察の無能ぶり、あるいは秋元康氏にカモにされる役人たちの体たらくを見れば、役所というものがいかにそうした「創造的な判断」に適していないかわかります。そういうことにかけては役人はプロの広告屋の敵ではなく、本当に悪質なステマは悠々と生き延び、一方で弱い者いじめーー例えば匿名掲示板つぶしの口実に使われたりするが関の山です。

だからステマ対策は規制に頼るのではなく、教育と自警団に任せるべきです。

教育については説明するまでもありません。ステマの被害者を出さないため、ついでに「バカッター」の被害者を出さないため、「情報」科目を新設して、小学校から教えるべきです。「横断歩道を渡るときは、右を見て左を見て、もう一度右を見てから渡りましょう」と子供の頃習うように、この情報戦争時代に、情報との付き合い方を教えずに放り出すのはむごすぎます。

大人の人は、英語の勉強をかねてこの本でも読んで、ステマの怖さを再確認しましょう。少し古い本ですが、世の中がステマに満ちていることがよくわかります。



そして、悪質なステマ業者への罰は、自警団に任せます。炎上も悪いことばかりではありません。悪質なステマを企んだ主犯と、その片棒を担いだタレント、さらには「うちは関係ない」と関与を否定する周辺の組織まで、徹底的に炎上させて、思い知らせてやるのです。

ステマ広告屋にしてみれば、カネとクチでどうにでもなる規制よりも、教育と自警団で対抗された方が100倍怖いのです。

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この記事へのコメント
「情報」科目を新設して...
ここにまた新たなる「利権」が発生する訳で...

ちなみに今回のお話とは全く関係ないのですが、高校の課程に古文とか漢文ってもういらないんじゃない? 他にやらなければいけないことはいっぱいあるし。
Posted by JFK at 2012年12月13日 16:17
バカ発見器をもっと強力にした方が、
人の振り見て我が身を直す事が分かり易くなるんです__。
Posted by 猫 at 2012年12月14日 05:41
いや、バカを発見する方法を学んだ上でバカ発見器を扱えばその作業もっと捗るぞw

とおもいますので、「情報」科目設定大いに賛成ですね。
個人的には、「経済・お金」みたいなものも設定していただきたいですね。
経済学ではなくて”お金は天下の周りもの””生き金を使え””経世済民”的なものを教えるものです。
Posted by ななき at 2012年12月14日 08:50
こんな事で騙されたと怒るような人は一生騙され続けるでしょうね
Posted by 山口 at 2012年12月15日 00:17
法律を作って規制するより、消費者庁に対策部署を作って捜査しステマを仕掛けた会社と加担したタレントの名前を公表するだけでいいです。
あとは、ネット自警団の有志たちがボコボコにしてくれますから。
Posted by 嫌韓スパイラル at 2012年12月19日 01:19
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