オランダで、末期の脳腫瘍(しゅよう)の女性が自分の腎臓を提供する患者を視聴者の声を聞きながら決めるリアリティー番組が1日に放映されることになり、物議をかもしている。テレビ局は「臓器不足の実情を理解してもらえる」としているが、欧州連合(EU)高官は「移植への理解を進める方法として適切ではない」と番組を批判している。
番組名は「ビッグ・ドナー(臓器提供者)・ショー」。公募した出演者が数週間にわたり共同生活を送りその様子を放映する高視聴率番組「ビッグブラザー」を発案したオランダの制作会社が作った。「ビッグブラザー」は世界20カ国以上で放映され、英国版では出演者がインド人女優に人種差別発言をしたとして国際問題に発展した。
番組は37歳の末期の脳腫瘍を患う女性が3人の候補者の病状や夢などを紹介するビデオを見たり、候補者の家族や友人と話をしたりした後、自分の腎臓を提供する1人を決める。視聴者も誰に提供すべきか80分間の放送中投票できるという。(杉浦美香)
で、昨日番組が放送されたのですが、脳腫瘍を患う女性が、自分の腎臓を提供する相手を決める直前になり、「実はこの番組は、臓器不足の実情を理解してもらうための作り話なのです」と司会者が告白したというのです。
そう、この番組は、臓器移植の実情を世に広めるために仕組まれたフィクションで、自分の腎臓を提供するという末期の脳腫瘍患者は女優でした。
ヨーロッパ各国で政治家を巻き込んだ論争になり、制作者側の意図はまんまと当たったわけですが、リアリティショーも来るところまで来たものです。当初のリアリティショーは、テレビの中でリアルを見せていたのに、ここでリアルなのは、テレビの中ではなく、それに反応していた視聴者の方というわけです。
何て野心的な企画なんでしょう。ある意味この番組は、20世紀のテレビ文化を否定し、とどめを刺す試みだと思います。
視聴者はフィクションだと知らされて、どんな反応をしたんでしょうか
先日そんなリアリティ番組があると知ったとき、憤慨していました。命を娯楽にするな!と。
私はまんまと「釣られた」わけですね(笑)
やられた〜
こういう試みは面白いですねえ。社会的な意味もありますし!
ずいぶんひどい仕打ちですよね
確かに斬新な視点の番組とは思いますが、「釣る」側の
センスがないと、ただ、ただひどい番組になって
しまうのではないでしょうか
オランダのテレビ局、臓器移植への関心喚起のため視聴者を1年間欺く AFPBB News
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2233456/1645754
>同番組は世界の注目を集め、まさにドナー役の女性が相手を選ぼうとした瞬間、司会者のPatrick Lodiersが、「腎臓提供は行われません。いくら我々でもそこまではできません」と視聴者に語り、すべてを暴露した。
> 一方で腎臓移植候補者の3人は、本物の患者であったものの、番組の内容は知らされており、ドナー登録を促進するために協力したのだという。
> Lodiersは「3人は俳優ではなく本物の腎臓患者で、彼らの話は紛れもない事実です」と述べた。
>今回の番組は、同局の創設者であり、腎臓提供を数年間待ち続けたBart de Graaff氏の没後5周年に合わせて放送された。
暴露のタイミングがいいですな、たとえ批判があろうともそれはアピールになる。
また、怒る人は少なくとも真剣に考えた野かもしれない。ならば目的に適っている。
局の評判より目的を選んだとも言えるか。
目的が手段を正当化するとは思わないので、この手法を善しとできないのが歯がゆいところ・・・
番組内で臓器移植を望む候補者の側も、やはり役者さん達だったのでは?臓器が足りないことを訴えるのが目的の、架空のドラマだったのですから。そこは確認したいですね。
って書いてる間に、AFPの記事で確認してくれた方がいましたorz
>本物の患者であったものの、番組の内容は知らされており、ドナー登録を促進するために協力した
合意の上での協力なら他人は何も言えません。というか、患者自らが、そこまでしなければならないほど、ドナー登録者が足りないわけですね。
自分は登録するつもりですけどね。どうせ残った分も焼却されちゃうんだし。
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当方、ABCナイトラインっだったかな?で取り上げられたのを偶然見て初めて知ったのですが、彼らもまんまと釣られちゃったワケですね。
それともアレも仕込みだったのでしょうか?
僕はこういう問題を、一般ピープルに知らしめたり、考えさせたりする意義がどれ程あるのだろうかという気がしますね。本当に腎機能不全を起している人達の助けになるんですかね。いや、ゼロじゃないだろうけど、この番組を見て急にドナー登録する人がどれ程居るんでしょうか。単に『ドナーが足りないんだ、助けてくれ!』と叫ぶのと、どれ程違うんでしょうか。
こういうワザトラシイ話題作りは社会派ぶったマスコミの自慰行為なんじゃないでしょうか。
こんな「ショウ」をやったり、政治家に嬉しそうに空虚な議論をさせるカネがあったら(政治家とは息をするだけで莫大なカネを消費する生物ですから)人工臓器の研究開発に全額投入するべきです。問題解決の要となる所に直接リソースを投入するべきです。社会問題として議論するよりも、専門家を組織して技術問題を議論させるべきです。まぁ、どうせ答の出ない社会問題を議論し合うのは、技術問題を解決するより、楽しいでしょうけどね。ケッ。
・・・と僕は思うんですけど、ひねくれてるニカ?
メディアの世界では、大衆を狙い通りに操縦する、操るといったことに誘惑を駆られるのかもしれません。かって学生運動華やかなりし頃、デモ隊の先頭で、止まれと叫ぶと皆止まるのにワクワクして学生運動にのめりこんだ奴もおりました。自分の思い通りに人を操るというのは、よほど魅力のあることなのでしょう。
オランダのTV局のやり方は、アジテーター的傲慢さが露骨で嫌な気分にさせられました。
大衆を操縦し、意図通りに世の中を動かす。
先導者ではなくて、扇動者と言うのがメディアの本質なのかも。
重要な問題について真剣に考えて欲しいなら、誠実な番組作りをすべき、と思う俺はまだ青いのでしょうか?
「作り話」だと告白した司会者は、テレビ業界人としてのギリギリのラインを踏みとどまろうとしたのだろうね。
って考えちゃいますね。
同じことを政府がやっても注意喚起が出来たから、で済まされるでしょうか。
結論を出すような議論すらせず、うやむやにしてしまった日本のマスコミに比べて、オランダのテレビ局は大胆かつ勇気があるなあ、とは思いました。
ただ、どうするのが一番いいんでしょうか?(日本もオランダも腎臓病患者が必死なことだけは共通しているようには思います)
・移植は誰かが助かるために、誰かが死ぬわけですから無理がありますね。まささんがおっしゃるように、人工臓器の開発でしょうか?
・民主主義を否定するわけではありませんが、素人が集まってよくわからない事を議論するのには限界があると思います。確かな専門家に任せたほうがいいような気もします。
と、いろいろ考えさせられました。
「嘘つきは泥棒の始まり」
しかし、脳腫瘍が有った女性は実際に悩んだ訳ですし、正直そこまでやるのか?と言う気がしますね。唯、臓器不足に真正面から対応しようと言う試みは評価されてしかるべきでしょう。ES細胞の実用化がなされれば、こうした事も少しは改善されると思うんですがね・・・
脳腫瘍の女性の腎臓って病気腎ですよね。それでも欲しい人は大勢いるんですね・・・
決定した!!
ギャラはなんと、破格の1億円。
3億のギャラを用意してる社もあるというから驚きだ。
病気腎の問題も移植を受けた方は納得されるかもしれないけど、摘出された方たちは複雑だと思います。
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